新潮文庫
22歳、季節がひとつ過ぎてゆく

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 264p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101334325
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

恋に、友情に、揺れていたあの頃──。新装決定版!
親友同士の関係を変えた、それぞれの恋の秘密。悩める女の子のための物語。

内容説明

征子、早穂、絵里子は、生まれも育ちも性格も違うけれど、気が合う親友同士。征子はインテリアデザイナー、早穂は公務員を目指し、社長令嬢の絵里子は婚約を決めた。だが征子は、アルバイト先で絵里子の婚約者、本城に偶然出会い、彼の隠された恋を知ってしまう。そして絵里子と早穂も、それぞれに秘密を抱えていて―。恋と友情の間で揺れながら、新たな季節を迎える三人の物語。瑞々しさが溢れだす著者初期の長編小説。

著者等紹介

唯川恵[ユイカワケイ]
1955(昭和30)年、金沢市生れ。銀行勤務などを経て、’84年「海色の午後」でコバルト・ノベル大賞を受賞。恋愛小説やエッセイで、多くの読者の共感を集めている。2002(平成14)年、『肩ごしの恋人』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

テトラ

18
さらりと読めた。22歳の女子大生3人が就職や彼氏との関係、結婚についてなどに悩むといった内容。特に感情移入することはなかったけれど、女同士が詮索し合う様子や、当たり障りなく交流を続けるときのいやらしさは巧みに表現されていて面白かった。2016/01/03

meme

17
3人の女子大学生が、友情、恋愛、就職の事で葛藤する話。普段はそんな素振りを見せない人でも人に言えない悩みを抱えてる事もあるし、それをあえて言わない事もある。大学4年生は色々な決断を迫られる年だ。そして22歳はもう自分の行動に責任を持たなければならない。良い方にも悪い方にも自分次第で変わってしまう。人を思いやる気持ち、自分を見直すことを思い出させてくれる本。今この時に読めてよかったな、と思った。2015/07/25

もりの

13
面白かった!私がいま21歳なので自分のことのように読めた。あとから振り返ると馬鹿らしいかもしれないけど、どうしても必死になってしまうことってある。愛は感じふのではなく積み重なるもの。2017/02/17

原ふぉみか🍊

7
シンプルな文体でとても読みやすかった。主人公は生まれも育ちも性格も違う三人の女性。季節をまたぐたび、強く確かなものとなる三人の絆に感動した。恋も友情も、相手が居てこそのものだ。まずは相手を敬い感謝すること。同じ日なんて二度と来ない。大切な何かを失う前に、失ってしまわない様に、一日一日を真剣に生きてゆかなくては。当たり前すぎて忘れてしまう大切なことを改めてこの本が教えてくれた。自分が22歳のうちに読めて良かった。2020/11/01

まゆみ

7
うーん女子大生らしい悩みもあり、理解しがたい部分もあり。唯川さんの小説らしくさくっと読めたけど。私の大学生時代とは違う感じの彼女たちの世界を楽しめました。2013/11/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/480101
  • ご注意事項