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新潮文庫
恋せども、愛せども

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  • サイズ 文庫判/ページ数 417p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101334318
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

名古屋に赴任中の28歳の高久雪緒は目下不倫中。妹、理々子は東京で脚本家を目指しバイト生活。二人は、血の繋がりはないものの、深い愛情で結ばれた家庭で育った。同時に郷里の金沢に帰省した姉妹は、なんと祖母と母そろっての結婚話を聞かされる。雪緒の新たな恋、理々子に訪れたチャンス、そして祖母と母の結婚の行方は―。それぞれの世代の愛と転機をしなやかに描く長編小説。

著者等紹介

唯川恵[ユイカワケイ]
1955(昭和30)年、金沢市生れ。銀行勤務などを経て、’84年「海色の午後」でコバルト・ノベル大賞を受賞。恋愛小説やエッセイで、多くの読者の共感を集めている。2002(平成14)年、『肩ごしの恋人』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

扉のこちら側

64
2017年161冊め。今は離れて暮らす祖母、母、姉妹の家庭。女四人の恋愛模様を描くのだが、途中から昭和のサスペンスもののような雰囲気も出てきて、どう決着がつくのが先が気になった。綺麗な面だけを見せて恋愛のおいしいところだけを蜜のように味わうのは難しいことである。自分が相手に何をしてあげたいかということも考えなければならない。 2017/02/15

ありちゃん@道東民

41
私の中では、恋愛の価値観を大きく変えた本です。音羽には、とくにやられました。人生を変えるくらいの言葉がそこにあり、愛の本質や意味を言葉として教えてもらったように思います。それがなかったら、彼に本当の気持ちが言えなかったかもしれません。出会えて良かった一冊でした。娘二人は、性格的には理々子よりで、好きなんですが、実際の私は、雪緒のようなところが大きく共感する部分もかなりありました。音羽、篠、理々子、雪緒の恋をじっくり堪能しました。ただの恋愛小説とは違うので、本気でオススメしたい作品です。2017/02/04

Junichi Yamaguchi

29
『見えなくなってしまったもの』… とても痛々しく、悲しい物語。 それと同時に強く、流されない女性達の物語だった。 恋することの大切さを改めて実感し、前を向くことを意識させられた。。2017/04/10

あすか

27
血の繋がりのない姉妹のお話。雪緒はキャリアウーマンであるが、恋愛にどこか覚めていて不倫中。妹、理々子は脚本家を目指しバイト生活。同時に郷里の金沢に帰省した姉妹は、なんと祖母と母そろっての結婚話を聞かされる。それから姉妹は自分の人生を考え始める。ベタベタの恋愛話ではなくて、少し大人の恋愛観を味わえた一冊でした。2019/10/31

KEI

20
金沢で小料理屋を営む祖母と母、名古屋で働く雪緒と東京で脚本家をめざす理々子は同い年の姉妹。この4人には血の繋がりはないものの、家族の絆でしっかり結ばれている。雪緒の不倫、その後の切ない恋心、理々子の夢への挑戦とその為に失いかけた恋、祖母、母の結婚話。恋することは年齢に関係ない。作中の祖母の言葉‘生きるために恋をする’って素敵な言葉だ。脳梗塞で結婚式寸前に倒れた相手に‘何かをしてあげたいから一緒に居る’祖母の姿勢は小気味良く、その姿が娘、孫たちに伝わっているのだと思う。読みやすい本だった。2010/09/03

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