新潮文庫<br> ナニワ・モンスター

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新潮文庫
ナニワ・モンスター

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  • サイズ 文庫判/ページ数 417p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101333137
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

浪速府知事(ドラゴン)&特捜部(カマイタチ)vs霞が関。“バチスタ”の海堂尊が贈るメディカル・エンタメ!

浪速府で発生した新型インフルエンザ「キャメル」。致死率の低いウイルスにもかかわらず、報道は過熱の一途を辿り、政府はナニワの経済封鎖を決定する。壊滅的な打撃を受ける関西圏。その裏には霞ヶ関が仕掛けた巨大な陰謀があった――。風雲児・村雨弘毅(ドラゴン)府知事、特捜部のエース・鎌形雅史(カマイタチ)、そして大法螺吹き(スカラムーシュ)・彦根新吾は、この事態にどう動く……? 海堂サーガ、新章開幕。

内容説明

浪速府で発生した新型インフルエンザ「キャメル」。致死率の低いウイルスにもかかわらず、報道は過熱の一途を辿り、政府はナニワの経済封鎖を決定する。壊滅的な打撃を受ける関西圏。その裏には霞が関が仕掛けた巨大な陰謀が蠢いていた―。風雲児・村雨弘毅府知事、特捜部のエース・鎌形雅史、大法螺吹き・彦根新吾。怪物達は、この事態にどう動く…。海堂サーガ、新章開幕。

著者等紹介

海堂尊[カイドウタケル]
1961(昭和36)年、千葉県生れ。医学博士。外科医、病理医を経て、現在は重粒子医科学センター・Ai情報研究推進室室長。2005(平成17)年、『チーム・バチスタの栄光』で「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、翌年、作家デビュー。’08年、『死因不明社会』で、科学ジャーナリスト賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hiro

121
海堂作品23冊目。今回は、ナニワの開業医菊間徳衛がインフルエンザ・キャメル(そして厚生省や製薬会社)に立ち向かっていく話だと思っていたが、まったくの肩透かし。桜宮サーガのメンバーだけでなく、もちろん新しいキャラクタに出会えたが、いつも脇役の彦根が今回は影の主役だった。そしていつものように今回も、高級官僚とそれを影で支える御用学者嫌いの海堂さんの主張(もちろんAiも)がてんこ盛りだった。以前も感想に書いたが、海堂作品の中の方言は何とかならないか。特に関西人として、このエセ関西弁を読むには我慢がいった。2014/06/11

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

119
ナニワで発生した新型インフルエンザ「キャメル」。致死率が低いウィルスにも関わらず、美貌の大学准教授のアジテーションで報道は過熱、政府はナニワの経済封鎖を決め関西圏は壊滅的な打撃を受けた。その背後には霞ヶ関の陰謀が蠢いていた……。水面下で繰り広げられる政治と司法の駆け引き。“人の笑顔”を守るため第一線で闘い続ける医療者達。主人公を変え3部構成で展開するドラマ。医療ミステリーで幕を開ける物語は、巻を追うごとにスケール感を増していく。〈ドラゴン〉村雨、〈カマイタチ〉鎌形、〈大法螺吹き〉彦根など人物造詣が魅力的。2015/08/02

七色一味

108
読破。情報統制によるパンデミックという1テーマでも充分かと思うけど、そこには更に別のテーマを2つほど絡めて物語は展開します、が…。詰め込みすぎな感じになるんじゃないかと思ってました。が、根幹はまったくもって別なところに。それにしても、だ。海堂尊さんの作品は実はこれが2冊め。分厚い作品作りはいいんですが、登場人物があちこちのシリーズと被っているみたいで、別シリーズとの整合性がとれているのかどうか、ソッチのほうで心配してしまいますな。ま、一読者が心配するこっちゃないんでしょうけど…。2015/09/11

nobby

106
これはまたシリーズいろいろ読んで初めて楽しめる作品。また医療パンデミックと見せて、現実的には政治が前面に語られる。序盤の新型インフルエンザ・キャメルへのエピソードが秀逸なだけに、中盤からほぼ放置で数行で片付けるのは勿体ない…ただ作者が語りたい主題が違うところなのだから仕方がない(笑)個人的には、誰がどう読んでも橋下さんをモデルに読むであろう浪速府知事村雨による大阪都構想ならぬ浪速共和国建国、そして懐刀としての彦根の暗躍が面白かった。霞が関の仕掛けも生々しくゾッとするが、納得の伏線回収しながらの逆転は爽快。2017/09/30

にいにい

104
5月最初の1冊は、久々の海堂尊さん。今回は、スケールがより大きくなった。最初は、新型インフルエンザのパンデミック話かと思っていたら、医療政策を主体にした中央対地方の政治のあり方、官僚の裏側が主だった。中央主導への楔にAiが不可欠という海堂さんの思いがスカラムーシュ彦根を通して語られる。やや政治的すぎる話になって、入りきれない人も多いかもしれないけど、バチスタで馴染みある登場人物に加え、新たな強烈なキャラが出てきて、まあ、面白い。続編が読みたくなる1冊。2014/05/02

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