内容説明
「桜田門外の変」で散らばった下駄の行方。勝海舟をからかった部下。薩摩藩士の命を救った京の遊び人。幇間が手にした高杉晋作の絶筆。西郷隆盛に可愛がられた豚姫様。藩士の娘が体験した会津戦争。そして、坂本龍馬を斬った男の迫真の回想。幕末維新期の研究をライフワークとする著者が、知られざる珍談、奇談、目撃談を発掘する。四十七の秘話を収めた、文庫書き下ろしエッセイ。
目次
第１章 歴史の変わり目に
第２章 幕臣たちの風景
第３章 外国とのはざまで
第４章 尊皇攘夷
第５章 目前の戦場
第６章 幕末の奇人たち
第７章 珍談あれこれ
第８章 信ずるもののために
第９章 遥かなる維新
著者等紹介
伊東成郎［イトウセイロウ］
１９５７（昭和３２）年、東京生れ。明治大学卒業。新選組研究家（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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雨巫女。@新潮部
12
幕末をみんな必死に生きたんだなあ。幕臣も志士も庶民も。2011/01/13
木賊
10
幕末維新の頃の小話（小説ではない）を47編掲載。歴史系雑誌にでも連載したコラム集なのかと思って読んでいたが、書き下ろしらしい。俗っぽい話が多く、偉人を扱う歴史小説とは別の種類の面白さがある。「すね様」の話や桜田門外の変の下駄の話が印象的だった。周布正之助の話も良かった。2022/04/05
義視
2
本屋でパラパラとめくって一目惚れ。幕末ファンにはたまらないエピソード満載。読み応えあります！
ワンモアニードユー
2
幕末の英傑のエピソードもあれば、世俗にまみれた人達、落語の元ネタになりそうな奇人・変人の類など、小刻みなエピソードでテンポよく読ませてくれます。 新書で出せば、もっと手に取る人が多そうなのに。 新潮新書は何をしているのか？2014/06/29
ヒコ。
1
比較的有名でない方のエピソードがつらつらと2015/10/28
