内容説明
医師の間断ない努力と医療機器の飛躍的な進歩は、数々の〈治癒の福音〉を実現しつつある。心筋梗塞、肺ガン、劇症肝炎、不妊症、老人性痴呆、心身症―さまざまな難病に寝食を忘れて取り組む医師たちは、最先端技術を駆使し、新手術法を開発し、〈治療困難〉を〈治癌可能〉に変え、諦めと絶望の淵に沈む患者に救済の手をさしのべる。本書は２８の治療の現場を取材した熱い報告書である。
目次
ミクロ外科の最先端
新技術導入が拓く可能性
治療を前進させる診断革命
“国民病”制圧への総力戦
心のある医の復権
現代医学の行方
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
AICHAN
8
これもBook-Off。「最新」というタイトルを見て思わず買ってしまった。昭和の末に発行された本なので、当時は「最新」でも今はそうでもない「医学」が多かった。だから全然面白くなかった。ただ、ある種の喘息も心身症のひとつだと書いてあって「へえ〜」と思った。けれど、その喘息とは親などへの依存から症状が出たり悪化する喘息のことで、それが喘息一般のことだとジャーナリストの著者が認識しているようなところが残念だった。喘息という病気はまだまだ誤解されているのだ。喘息の原因は気道粘膜の慢性炎症である。依存とは関係ない。2014/05/29
よしひろ
7
死と格闘する患者がいる。患者から学ぼうとする医者がいる。医学は知識の根底に人間の営みがなければならない。2015/12/06
小寅
0
昭和に書かれた医療の話。 今では普通にやっていることが、どのように行われ始めたか知る。 日野原先生も登場していて、その時から院長だったから、長い間、院長職だったのねって。2020/03/05
