出版社内容情報
ビールのプラハ、絵を買ったロンドン、巡礼旅のスペイン、首塚が恐ろしい奈良……求めたのは小説の予感。写真入り旅エッセイ集。
ビールを楽しんだプラハ、巡礼者が行き交うスペイン、高所恐怖症と闘った韓国……。それぞれの土地に広がる、見たことのなかった風景たちを写真に収め、心に刻みながら、作家は新しい小説の予感を探す――。稀有な感性で捉えた情景を描き出す旅エッセイは、もう一つの恩田陸ワールド。さらに、過去の小説作品のヒントを得た舞台を明かす「ゲニウス=ロキ覚書」文庫書き下ろし収録。
内容説明
ビールを楽しんだプラハ、巡礼者が行き交うスペイン、高所恐怖症と闘った韓国…。それぞれの土地に広がる、見たことのなかった風景たちを写真に収め、心に刻みながら、作家は新しい小説の予感を探す―。稀有な感性で捉えた情景を描き出す旅エッセイは、もう一つの恩田陸ワールド。さらに、過去の小説作品のヒントを得た舞台を明かす「ゲニウス=ロキ覚書」を書き下ろし収録。
目次
ロンドンで絵を買う
チェコ万華鏡
ほどよい距離、ほどよい広さ―郡上八幡
不信心者の「お伊勢参り」
『冷血』と家光の墓―日光
雨の街、風の城―台湾ブックフェア報告
仙人は飛び、観音菩薩は微笑む―韓国雪嶽山
スペイン奇想曲
阿蘇酒池肉林
熊本石橋の謎+馬刺し憧憬
蘇我入鹿と玄〓(ほう)の首塚―奈良
銀の箸の国で―韓国ソウル
真昼の太陽を見上げる―北京、上海
付録・旅のブックガイド
ゲニウス=ロキ覚書
著者等紹介
恩田陸[オンダリク]
1964(昭和39)年、宮城県生れ。早稲田大学卒。’92(平成4)年、日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作となった『六番目の小夜子』でデビュー。2005年『夜のピクニック』で吉川英治文学新人賞、本屋大賞を、’06年『ユージニア』で日本推理作家協会賞を、’07年『中庭の出来事』で山本周五郎賞をそれぞれ受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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