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新潮文庫
ブンヤ暮らし三十六年―回想の朝日新聞

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  • サイズ 文庫判/ページ数 480p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101211060
  • NDC分類 070.16
  • Cコード C0136

内容説明

不偏不党の精神に立つ「社会の公器」朝日新聞。正義と反権力のため猛然と闘う記者たちの中に、ただ一人、一癖も二癖もある「ブンヤ」がいた。入社後、支局に配属され取材のイロハを習い、次は大阪・東京各経済部へ、さらに週刊誌、月刊誌編集部を渡り歩いた著者が、取材先と朝日新聞社内で出くわした特異な体験の数々を「徒然なるままに」語った、ジャーナリスト魂溢れる体験的戦後報道史。新潮ドキュメント賞受賞作品。

目次

朝日が抹殺した“微生物蛋白”
カドミウム汚染米データの差し替え
北陸電力から「C」査定!?
郵政省貯金局長の嘘を信じて大誤報
不肖も一枚噛んだ「従軍慰安婦」報道
朝日・読売論説トップの「慰安婦問題」対話
入社式で飛び出した天皇の戦争責任
「死去」か「崩御」か、二度目の天皇論議
生物学者・昭和天皇の真面目
視点に合う人物を探す取材の模倣と違和〔ほか〕

著者等紹介

永栄潔[ナガエキヨシ]
1947(昭和22)年生れ。慶應義塾大学経済学部卒業。’71年朝日新聞社入社。富山支局、大津支局、大阪経済部、東京経済部を経て、『週刊朝日』『月刊Asahi』『論座』各副編集長、出版局編集委員、『AERA』スタッフライター、出版企画室マネジャー、『大学ランキング』『週刊20世紀』各編集長を務め、オピニオン編集部などに在籍。『ブンヤ暮らし三十六年:回想の朝日新聞』で第14回新潮ドキュメント賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

南北

20
いわゆる団塊の世代で朝日新聞の記者だった著者が過去の裏話を回想したものです。新聞記者だけでなく、週刊誌や月刊誌も経験しているので、夜討ち朝駆けの話もいろいろありますが、著者の立場は朝日新聞に対して批判的なものになっています。ベトナム戦争について論説委員に質問したら、共産党の機関誌「前衛」の原稿用紙で回答が来たとか、リクルート事件を単なる経済行為としていた経済部長がのちに事件について新聞協会賞を受賞できなかったことは「痛恨の極みだ」と発言したというのは特に印象に残りました。2019/06/07

緋莢

19
朝日新聞、『週刊朝日』、『月刊Asahi』、『論座』編集長などをつとめた著者が記者生活について書いた本。サンゴ事件や従軍慰安婦報道についても書かれてはいますが、怒るわけでもなく、反省するわけでもなく。というか、全体的に淡々と書かれていたので、物足りなく感じました。印象に残った箇所は1973年の富山県の知事選挙で取材した共産党の候補の話(続く2019/07/01

古本虫がさまよう

4
この本は単行本で面白く読んだ。文庫版も出たので購入。とりあえず、文庫版に追加された二つのコラムを読んだ。そのうちの一つ、 「悔いが残る『差別問題』取材」には唸った。詳細はお読みいただくとして、いわゆる「差別問題」を取材し、いろいろと解放同盟関係者に鋭く(?)反問をするので、向こうから「失礼ですが、永栄さんは、本当に朝日の記者ですか?」と誰何されたそうな。ここの箇所は、唸ると同時に少し笑ってしまった? さすがは永栄記者。それ以外のさまざまな「武勇伝」も随所に出てくる。2018/02/23

ひるあんどん

3
私にとっては読みやすく、結構なボリュームの本なのに途中飽きることもなく読めました。朝日新聞にはお仕事で関わったことがあるので、登場人物の中には直接ではありませんが、知っている方がいて私はその面でも楽しめました。2021/02/22

ソラキオ

3
昭和クセ者記者の回顧録。取材対象が誰であってもズバリもの言う気骨が凄い。74編のエピソードは横道に逸れることが多く「もっと本題を語ってよ」の消化不良な感じ。2018/02/21

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