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新潮文庫
ぢぞうはみんな知っている

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  • サイズ 文庫判/ページ数 235p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101159294
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

税金の支払いに苦労しつつ、母と弟の新居のローンと母の小遣いに月八十万円が消えてゆく。なのにまったく治まらない母の物欲。おまけにその家に私の部屋はなかった。もはや天涯孤独と思いたい。だけど…。「ぢぞう」の心を癒すのは愛猫しいちゃんやご近所猫のぷくちゃんにビー。でも、しいちゃんはこの頃めっきり家出がち。身辺の出来事を赤裸々に綴った抱腹絶倒、怒髪天衝きエッセイ。

目次

「口や小ば」のため息
人体の不思議
母という「謎」
「大人」の掟
「どやし系」の女
「大食い」という人生
恐怖の食事会
「外ネコ」のDNA
プチ家出
「熟女」の恋〔ほか〕

著者等紹介

群ようこ[ムレヨウコ]
1954(昭和29)年、東京都生れ。六回の転職を経て、本の雑誌社勤務時代にエッセイを書き始め、’84年『午前零時の玄米パン』を刊行、独立する。『しいちゃん日記』など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

45
母親が強烈すぎました。物欲が止まらず、母親の家には群さんの部屋はないというのが凄いですよね。ブラックな日常を自虐ネタにしているので、笑えます。2023/05/22

秋製 

34
相変わらず、群さんのエッセイは面白い!家族に吐けない毒を、ここで吐いて晴らしてる?と考えつつ、お友達についてはう~ん。と思いつつもやはり面白く読んでしまう。私にとって、まだ読んでないエッセイ本に出会いたい!と思わずにはいられない作家さんです。2013/10/05

Opinion

19
群さん面白い、特に隣の家にいるビーの話は面白かった。猫って「うええ、うええ」って何それ、そんな鳴き方するのかな。続きが読みたいかもって、群さんビーのお話があるじゃないですか今度読まなくては。力抜いて楽しく読める本でした。2017/06/11

クナコ

17
初読。作家群ようこの日常や人間関係をざっくばらんかつコミカルに描く一冊。嫌なことや、悪いことと思ったことをズバズバと語る姉御風の著者だが、その実随分と人情家でお人よしのようだ。周りにも似た者らが集まるようで、私の生きる世間とは温度というか、大気の密度が違うのではないかという濃厚さがある。ときに本編で全く触れられない、タイトルの「ぢぞう」とは一体何だったのか。困った連中を前におし黙る著者の心境かとは思うがもうちょっと本編に絡むタイトルなのかと思っていた。2018/09/12

はなすけ

14
いにしえの美少年を普通のオッサンに変えてしまう“人体の活性酸素”。目から鼻から膿が流れ出すホラー猫。電車の中で読んでたので笑いをこらえるのに苦労した。 お母さんのお話は…身内とはいえ、お金に関わることは腹にすえかねることも多けれど、それをネタにエッセイが書けるわけだから、相殺ってことで頑張ってください。2018/08/27

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