新潮文庫<br> 本は鞄をとびだして

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新潮文庫
本は鞄をとびだして

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  • サイズ 文庫判/ページ数 251p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101159164
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

半径500メートルのことにしか関心がない、と公言する群さんが、海の向うの文学を読んでみれば、ああら、まあ…。フィッツジェラルドを読んで隣室の女子大生の乱交を憤り、アーヴィングを読んで痔の手術をした友人のトホホな話に思いをいたし、ヘミングウェイを読んでは理想の死に方を考え胸躍らせる。既成の批評にさらりと背を向けて綴られた、大好評の超過激読書エッセイ海外編。

目次

1冊目 マンディアルグ「海の百合」(フランス)―処女喪失ってどんなもの
2冊目 フィッツジェラルド「冬の夢」(アメリカ)―嫌いな女はやっぱり嫌い
3冊目 「ニジンスキーの手記」(ロシア)―あちら側の世界に行ってみたい
4冊目 黄春明「さよなら・再見」(台湾)―うちの親に限って
5冊目 チュツオーラ「やし酒飲み」(ナイジェリア)―妖怪に会いたい
6冊目 アーヴィング「ガープの世界」(アメリカ)―他人の不幸は笑える
7冊目 サキ「モールヴェラ」(イギリス)―人形が怖い
8冊目 ガルシア・マルケス「百年の孤独」(コロンビア)―宗教、ワカリマセン
9冊目 コルタサル「山椒魚」(アルゼンチン)―魚は何でも知っている
10冊目 アンダスン「ワインズバーグ・オハイオ」(アメリカ)―あなたの隣に変人が
11冊目 ドストエフスキー「賭博者」(ロシア)―ギャンブルは難しい〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マンセイ堂

39
群ようこさんの読書録と自伝的な内容?なのかなと思います。外国文学が主体でその本の感想と読んだ当時の群さんの心情などが書かれています。読みやすくて日記のようでもありました。10代の頃に日本の本は駄目だ、やっぱり外国の方が凄いという考えは、自分と重ね合わせて苦笑いしてしまいました。2013/08/29

だーぼう

24
まるでとんち話。そもそも書いてない。でも今まで読んだ、どんな書評の本よりも読んでみたくなっている。ブログに感想を書きました。2016/12/04

佐島楓

17
エッセイ部分で吹き出しすぎて、紹介されている本がどうでもよくなってしまうのは、どうすればよいのだろう。2011/10/13

蛇の婿

15
群ようこさんの書く本の本、外国文学篇。…しかし、2012年夏現在、私自身は紹介されている本の中では『グリム童話』以外見事に一冊も読んでいなかったりするのです!おお!…かろうじて、『キリマンジャロの雪』は、映画で観ており、本を所持している(ヘミングウエイ短篇集(一))くらいでしょうか。/基本、ネタバレのキライな私としては、自分の読んでいない本への書評とかはほとんど読まないのですが、群さんの書かれるこういった本への書評に関しては面白く読ませてもらっています。こういうことを書くと怒られるかもしれませんが、2012/08/27

七時半

8
読書感想文とはこういう風に書けばよかったのか!と思ってみるけどたぶん無理。外国文学にはまったく馴染みのない私ですが眠れない夜に読み通してしまった本でした。気になった本をとりあえずメモはしましたが古い外国文学はおしなべて長くて突飛で読みづらいイメージなのでこの本のようにはいかないでしょうね…、ちょっと不気味な物語もコミカルなエピソードと絡めて紹介できる作者は良いおばあさんになるんだろうなと思いました。2015/03/10

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