内容説明
特別な事件より、普通の毎日。奇人変人より、あなたの隣人。そんな『日常』にこそ、面白い出来事は潜んでいる。昼下がりのレストランの店内に響きわたるおばさんコーラスの傍若無人の歌声。最先端のイメージで売るカード会社の本質。スーパーのお弁当における芸術的な職人芸。楚々とした美人のおぞましい奇癖…。思わず納得、痛快無比の辛口エッセイしめて100編。
目次
子供連れ
色白
黒バッグの恐怖
家事手伝い
中年のお洒落
ヤモリ
お昼のコーラス
ブティックの袋
カード大嫌い
サンプルと現物〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みなみ
23
色々なことに怒っている群ようこさんのピリッと辛口が楽しめるエッセイ集。リモコンを使おうとして電卓のボタンを押していたり、方向音痴で近所で遭難したり、うっかりしているところが微笑ましかった。ワープロや万年筆といった時代を感じる言葉も出てくるけれど、時代を問わず理解できるところもあった。老成した子供に驚いたが、今の子供はどれだけ老成してるのかが気になった。2024/04/05
蛇の婿
9
群ようこさんのショートエッセイ100篇。さしてなんでもないと見える普通の日常から彼女の紡ぎだすエッセイは、すこし辛口で、そして、すごく面白いのでありました…いや、本当に、こういう視点を彼女の半分程度でもいいから持ってみたいものだと思いますね。そして、さらに半分程度でもいいので、彼女のようにセンスよく書けたらと思います。大好きですね。2012/06/15
ソラ
7
内容(「BOOK」データベースより) 特別な事件より、普通の毎日。奇人変人より、あなたの隣人。そんな『日常』にこそ、面白い出来事は潜んでいる。昼下がりのレストランの店内に響きわたるおばさんコーラスの傍若無人の歌声。最先端のイメージで売るカード会社の本質。スーパーのお弁当における芸術的な職人芸。楚々とした美人のおぞましい奇癖…。思わず納得、痛快無比の辛口エッセイしめて100編。 2010/03/02
活字ジャンキー
4
一頁に纏まるコンパクトなエッセイ集。日々の鬱憤をユニークに語る。平成7年ってJリーグの勢いが凄まじい時期だったかな。「今時の親は躾がなってない」は祖母の代から聞く台詞だな~。なんて回想する位ゆったり読めました。少し不便な方が脳が退化しないので良いという部分には昭和脳の私も同意します笑2021/09/03
さくらパンダ
4
2ページで1話が終わるエッセイでちょっとした隙間時間にちょこちょこと読むのにいい本だった。20年以上前のエッセイだけど、そう思うわーって事があって…それは私が群さんがこの本を書いた年齢に私が近いからなんでしょうかね。「サンプルと現物」「腹の虫」などが面白かった。2018/08/09