新潮文庫<br> ソフィアの歌

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新潮文庫
ソフィアの歌

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  • サイズ 文庫判/ページ数 185p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101147338
  • NDC分類 916
  • Cコード C0195

内容説明

約二百年前、漂流民・大黒屋光太夫によって、初めて日本に渡来したロシア歌謡「ソフィアの歌」。この玄の歌はいつ誰が作り、いかなる変遷を経て日本へやって来たのか。時空を超えてよみがえった歌のルーツをたどり、そこに秘められたロマンスを探るため、激動のロシアを旅する作家は何を見たのか―。歌と人間と時代とが紡いだドラマを現代に結晶させた新しいスタイルの物語。

目次

1 極道紳士・井上靖さんの片影
2 桂川甫周とソフィアの歌
3 紋甲イカとベートーヴェン
4 十字監獄の女たち
5 F1レースと鈴鹿の「論楽会」
6 こぞの雪、いまいずこ
7 ネヴァ川にジャズは流れる
8 ロシアの犬は何を食べているか
9 ツァールスコエ・セロは冬景色
10 カペラ合唱団とはなにか
11 歌は国境と時代を超えて
12 恋歌から革命歌への変遷
13 ああ、スクーシノ、憂き世かな

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

阿呆った(旧・ことうら)

15
大黒屋光太夫が約200年前に18世紀のペテルブルクから持ち帰った< ソフィアの歌>に関するエッセイ2015/10/04

やっさん

11
大黒屋光太夫がロシアに漂着し、サンクトペテルブルクへ赴いて日本に帰国する頃流行したという「ソフィアの歌」に関する著者の考察。旅行記になるのかな。当時のサンクトペテルブルクが音楽の都であった様が活き活きと描写されている。そして大黒屋光太夫、魅力的な人物だったんだろうなぁ。『おろしや国酔夢譚』も読みたくなった。2019/05/14

gtn

6
二百数十年前、大黒屋光太夫によって日本にもたらされたロシア歌謡「ソフィアの歌」。光太夫は歌いだしを「ああたいくつや、我、ひとの国」と直訳する。意訳は「異郷にありて身はさびし」。ソフィアという女性が光太夫の境遇を慮って、もともとあった民謡をアレンジしたとも。光太夫が人物であったことが偲ばれる。2018/06/02

Mana

3
大黒屋光太夫とのソフィアの歌をロシアに調べにいった話のエッセイ。色々な話を含んでてまあまあ面白い。文化史的な感じも。森川久美さんの漫画の原作で勝手に小説だと思い込んでいたからちょっと戸惑った。漫画とは完全に別物。2012/03/01

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