内容説明
編集者の水尾高志に力づけられた七重は、文学賞への応募を決意する。一方、樹理は10年前のインド旅行の時のツアー・コンダクター中西透と再会し、新しい生活への第一歩を踏みだす。そして朋子は、年下の若い外車セールスマンとの火遊びから歯科医師の夫と別居し、樹理のコーヒー・ショップで働きはじめた…。〈朱夏〉の季節を生きる、熱く揺れ動く女たちの愛と自立を描く長編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コロチャイ
19
筆者は放浪の旅人なんだろうな。五木の物語を通じて北欧、中東そしてこの物語のオリジンをなすインドの風景。本当に魅力的に紹介された国に憧れてしまう。またこれは朱夏を迎えた女性の応援歌だと思っていました。現在でも通じる温かい物語だと思う。2024/02/23
カーミン
8
インド旅行で出会った3人の「朱夏の女たち」は、歯科医の妻、速記者、珈琲ショップのママという境遇を捨て、それぞれの新しい道を歩み始める。アラサー女性の愛と自立が描かれています。<朱夏>という季節については、色々な定義があるようですが、作者はどうやらアラサーからアラフォーにかけてと位置づけしているようですね。2015/06/24
y_u
1
たくましく生きる三人の女性。女性の自立とは何かと考えさせる本。2013/05/06