新潮文庫<br> 幸福と不安と

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新潮文庫
幸福と不安と

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  • サイズ 文庫判/ページ数 245p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784101144245
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

遠い天からの光りに手が届かないから、それに近づいたと思えば虹のようにたちまちかき消えるから、私はいつまでも小説をあきらめることが出来ない…。出離(1973年11月)して理解が日々深まる源氏物語の女たちの心情や古都京都の底力のある美しさ。著者が小説に書いた大正デモクラシーの詩人や知識人のこと。本書は、作家寂著の内に流れつづける文学的時間を綴ったエッセイ集。

目次

第1章 煩悩の行方(旅へ;ある出逢い;目白台アパートの思い出;永遠の美女;バンクーバーの夏 ほか)
第2章 幸福と不安のカクテル(「うらむらさき」について;白秋の妻たち;白秋とらいてう;私と辻潤;作家の年齢 ほか)
第3章 「底に到って始めて休む」(さるすべり;恋に命を賭けた人;いっそう命を大切に ほか)
第4章 顔から顔へ(源氏物語の女たちの出離;「にごりえ」を読む;仏教への熱い視線 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kenkou51

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大正という時代を簡潔にいう表現が秀逸。大正という時代は「明治と昭和にはさまれたまるでサンドイッチのハムのような」薄っぺらな時代で、ということはつまり「サンドイッチの一番美味しいところ」でもある。思わず唸ってしまった。 2013/05/01

のんき

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H元.4.5発行

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