新潮文庫
妻たち〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 479p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101144108
  • NDC分類 913.6

内容説明

妻とは、妻の座とは、新婚の日に描いた淡い夢でしかなかったのか?西原晶子、32歳。夫の庄一郎は建設会社の常務で、一人娘の絵美子は素直な明るい少女である。隣家の宝石デザイナー、志麻から夫の浮気をほのめかされた彼女は、銀座のバー・ホステス治と対面して、その聡明さに打ちのめされた…。美貌の人妻晶子の動揺を主軸に、結婚生活の夢と現実を実感こめて描く長編小説。

著者等紹介

瀬戸内晴美[セトウチハルミ]
1922(大正11)年、徳島生れ。東京女子大学卒。学生結婚7年目に離婚。’57(昭和32)年「女子大生・曲愛玲」で新潮社同人雑誌賞受賞。’61年『田村俊子』で田村俊子賞、’63年『夏の終り』で女流文学賞を受賞。’73年11月14日平泉中尊寺で得度。法名寂聴。’92(平成4)年『花に問え』で谷崎潤一郎賞、’96年『白道』で芸術選奨、2001年に『場所』で野間文芸賞を受賞。文化功労者
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感想・レビュー

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みなみ

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今の価値観とは合わないであろう作品。少し前の日本で望まれた妻たちの姿は色々と勉強になる。庄一郎の妻、晶子は貞淑な妻の見本のような女性。晶子を打ちのめしたのは、庄一郎の不倫。面白いのはこの夫婦の話だけではない点。晶子の隣人・志麻や、庄一郎の妹、佐規子の恋など。晶子みたいな女性はなかなかいないだろうなあと。いかに困難を乗り越えるのかなどの指南書にはなるかも。後編も楽しみだ。2018/01/01

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