内容説明
著者は若い頃から箴言の魅力に惹かれ、生きる指針としてきた。その著者の作品にも、心に染みる会話や、じっくり考えさせる文章が数多くある。出世でこり固まった男もおもしろくないが、出世をあきらめた男も魅力はない/妻が愛人であり、愛人が妻である―多忙な夫には、それがふさわしい/人間の能力とは努力のことでしかない…忙しいビジネスマンの琴線に触れる言葉を、集大成。
目次
第1章 生きてゆく日々
第2章 会社のメカニズム
第3章 男のライフ・スタイル
第4章 サラリーマンの敗者復活戦
第5章 世わたりの秘訣
第6章 家庭の姿かたち
第7章 老後の風景
著者等紹介
城山三郎[シロヤマサブロウ]
1927(昭和2)年、名古屋生れ。海軍特別幹部練習生として終戦を迎えた。一橋大卒業後、愛知学芸大に奉職、景気論等を担当。’57年、『輸出』により文学界新人賞、翌年『総会屋錦城』で直木賞を受け、経済小説の開拓者となる。吉川英治文学賞、毎日出版文化賞受賞の『落日燃ゆ』や『毎日が日曜日』『もう、きみには頼まない』『指揮官たちの特攻―幸福は花びらのごとく―』等、多彩な作品群は幅広い読者を持つ。2002(平成14)年、経済小説の分野を確立した業績で朝日賞を受賞
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感想・レビュー
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さきん
26
城山三郎の作品に出てきた文言を切り取ってテーマごとに並べた内容。サラリーマン向けのメッセージが多い。上司との関係や理想な経営者像、サラリーマンとしての処し方として参考になるも、価値観が昭和なのか違和感もあって、これが50代以降の上司の考え方なのかなと思う記述も多かった。2018/05/03
いしかわ
23
年長者の言葉は染みる。たくさんの生きることについてのヒントが書いてあります。読み終わったあとは、活を入れられたようなしゃんとした気持ちになりますね。私は年末にこれを再読しましたが、本当に良かったと思いました。2012/12/31
aponchan
9
城山作品読了7冊目。箴言集だけに、前後が分らず、良さがわからなくて残念だった。読んだことがある本からの箴言はイメージできたので、もう少し作品を読んでから再チャレンジしてみたいと思う。2019/05/11
すいへい
8
城山三郎の著書からの名言集。表題がないと思って探すと、何とあとがきに。 心に残った文章のある本を読んでみよう2020/11/05
まかあい
7
読書についての言葉がうれしい「読書を考えても、やっぱりつまらん本を読むやつじゃないと、いい本は読めないと思う。いい本だけ読めるわけない」 タイトルの由来である「静かに行く者は健やかに行く 健やかに行く者は遠くまで行く」も、美しい2015/06/14