新潮文庫<br> 弔辞大全〈2〉神とともに行け

新潮文庫
弔辞大全〈2〉神とともに行け

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  • サイズ 文庫判/ページ数 244p
  • 商品コード 9784101128153
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0191

内容説明

明治・大正・昭和3代の文学者や画家に捧げられた弔辞50編を集成した鎮魂の書。明治文壇に彗星のごとく現われ、24歳の若さで逝つた樋口一葉を悼む田岡嶺雲の弔辞、甘美で抒情的な画風で一世を風靡した竹久夢二のために、医学者であった正木不如丘がたむけた追悼文、近代批判の確立者・小林秀雄の死に際して短編の名手・永井龍男が寄せた辞など。

目次

樋口一葉(田岡嶺雲)
斎藤緑雨(幸田露伴)
二葉亭四迷(中村星湖)
池辺三山(夏目漱石)
伊藤左千夫(土屋文明)
上田敏(笹川臨風)
三富朽葉(秋田雨雀)
村山槐多(山本鼎)
有島武郎(木村徳蔵)
富永太郎(小林秀雄)
島木赤彦(太田水穂)
小山内薫(築地小劇場員一同)
梶井基次郎(三好達治)
嘉村礒多(河上徹太郎)
直木三十五(菊池寛)
竹久夢二(正木不如丘)
坪内逍遙(内ケ崎作三郎)
鈴木三重吉(北原白秋)
北条民雄(東条耿一)
泉鏡花(佐藤春夫)
馬場孤蝶(三田文学会)
島木健作(高見順)
武田麟太郎(川端康成)
加藤道夫(堀田善衛)
豊島与志雄(鈴木信太郎)
高浜虚子(安倍能成)
永井荷風(室生犀星)
小川未明(酒井朝彦)
宇野浩二(広津和郎)
吉川英治(丹羽文雄)
正宗白鳥(武者小路実篤)
久保田万太郎(里見〓)
長谷川伸(平岩弓枝)
尾崎士郎(川端康成)
三好達治(中野重治)
梅崎春生(椎名麟三)
江戸川乱歩(松本清張)
高見順(伊藤整)
亀井勝一郎(中谷孝雄)
広津和郎(佐多稲子)
平林たい子(円地文子)
花田清輝(岡本太郎)
竹内好(野間宏)
稲垣足穂(中井英夫)
海音寺潮五郎(司馬遼太郎)
網野菊(円地文子)
中野重治(佐多稲子)
上林暁(徳広睦子)
小林秀雄(永井龍男)
寺山修司(唐十郎)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

manabukimoto

2
開高健が編集した、弔辞選集。 樋口一葉(田岡嶺雲) 一葉は享年二十四。早すぎる死に「ああ一葉逝けるか、ああ女子は逝けるか、から始まるど直球なお別れ。 武田麟太郎・尾崎士郎(川端康成)「我々文学者の生命は最も深く自らのうちに生まれ、最も豊かに他のうちに生きる。」「君去って君のような人はいないのをどうすることもできない」川端の弔辞は優しく甘く切ない。 江戸川乱歩(松本清張) ミステリー界の超大御所二人。「光を放って巨星の落下する音を聞く思いであります」 寺山修司(唐十郎)一番泣けた。 煌めく名文の数々。2024/02/02

Miho Haruke

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「弔辞大全Ⅰ」でもそうだったが、甲の弔辞を読んだ乙がその後亡くなり、その乙に宛ててまた丙が弔辞を読む、ということがまま出てくる。若い頃からの葬式マニアでもない限り、なかなか甲乙丙以下以下の弔辞を聞くことは難しいから、このようにまとめてもらえるとありがたい。2013/07/29

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Y-202006/12/20

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