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新潮文庫
松本清張傑作選 暗闇に嗤うドクター―海堂尊オリジナルセレクション

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  • サイズ 文庫判/ページ数 395p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101109725
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

海堂尊が厳選したマイ・ベスト・オブ・清張。人の根源的な聖性と魔性を浮き彫りにした傑作医療小説六編が、現代に甦る!

「医療小説」は人のこころの深淵に根ざしている。松本清張はその分野の嚆矢であった――海堂尊。ときに人を救い、またときに人を殺す「医療」と「医学」。人が持つ根源的な聖性と魔性を浮き彫りにした名編は、現代社会に今なお警鐘を鳴らす。最前線の医療現場を描く編者が選んだ6つの作品、「死者の網膜犯人像」「皿倉学説」「誤差」「草」「繁昌するメス」「偽狂人の犯罪」を収録。

内容説明

「医療小説」は人のこころの深淵に根ざしている。松本清張はその分野の嚆矢であった―海堂尊。ときに人を救い、またときに人を殺す「医療」と「医学」。人が持つ根源的な聖性と魔性を浮き彫りにした名編は、現代社会に今なお警鐘を鳴らす。最前線の医療現場を描く編者が選んだ6つの作品。

著者等紹介

松本清張[マツモトセイチョウ]
1909‐1992。福岡県小倉生れ。種々の職を経て朝日新聞西部本社に入社。41歳で懸賞小説に応募、入選した『西郷札』が直木賞候補となり、1953(昭和28)年、『或る「小倉日記」伝』で芥川賞受賞。生涯を通じて旺盛な創作活動を展開し、その守備範囲は古代から現代まで多岐に亘った(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

98
海堂さんの編纂による清張のアンソロジーです。中編の「皿倉学説」と「草」はやはり読ませてくれる気がします。清張は人間がどのように考えていくのかをやはり重視しているのでしょう。医療ミステリが多いと思いきやどちらかというと医者がからむミステリーが多いようでした。最初の死者の網膜に残像が残るという作品が一番医療的な感じがしました。2023/04/13

chika

34
海堂先生が選んだ短編6話。医療、医学の二面性から派生する人間の心の闇を緻密に描いた秀逸作品群です。「死者の網膜犯人像」が特にはまりました。乱歩とイプセンから始まり、眼科医学物と思いきや、オチの大ドンデン、痺れました!(๑˃̵ᴗ˂̵)2018/04/21

yomineko@猫と共に生きる

32
マイ読さんオススメ本。この、古さを全く感じさせない素晴らしい文章。「松本清張派」と名付けたい。短編集で医学、病院が絡んでいる。どの話も全く期待を裏切らず面白かった。松本清張先生の本をこれからもどんどん読んでいきたい。2019/03/23

シュラフ

24
どうも清張さんの文体、ストーリー展開が自分の嗜好にぴったりとはまっているようである。「死者の網膜犯人像」 「皿倉学説」 「誤差」 「草」 「繁盛するメス」 「偽狂人の犯罪」を収録。清張さん初心者の自分にとってはどれも面白かった。解説によれば清張さんは戦時中に陸軍の衛生兵であったとのことで、病院ものや医学ものが多いのに納得。秀逸だったのは「皿倉学説」だと思う。医学学界の閉鎖性、戦時中の暗い部分、そして老教授の淋しい晩年生活という人間ドラマ、などが絡みあって読後になんとも余韻のある作品となっている。2015/02/21

佐島楓

24
医療にまつわる作品6編。「誤差」は今でも起こり得そうな本格ミステリ。「草」は意外な結末に向かうまでの人物の動きが面白い。「繁昌するメス」は清張らしい作品。どれも重苦しい内容ながら楽しめました。2013/08/03

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