新潮文庫<br> 新生 〈下巻〉

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新潮文庫
新生 〈下巻〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 306p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101055152
  • NDC分類 913.6

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

讃壽鐵朗

1
重苦しい結末

駒子

0
私にはすべて捨吉が悪いように思われるので、節子が父や従姉に責められるのが可哀想でならない。自分の縁談話をして不機嫌になる節子の態度が分からないと言う捨吉の鈍さはあんたはラノベの主人公か!と突っ込みたくなった。捨吉=著者はよくもここまで赤裸々に綴ったものだと呆れ半分、感心半分。2015/06/18

深川路

0
「節ちゃん、お前は叔父さんに一生を託する気はないかい――結婚こそ出来ないにしても」という岸本の台詞には驚きました。あの「上」での逃げ腰な彼は一体、何処へ?!互いが愛し合ってれば良いじゃん、とは思うけどやっぱりインセストはマズイですよね。まあ、それだからこそ藤村は小説にしたのでしょうけれど。2011/02/11

AR読書記録

0
斎藤美奈子『妊娠小説』より,不快になる覚悟満タンで読みにきました.うん,ものっすごい突っ込みどころ満載な話だ.欺瞞と自己弁護に満ちた言い訳小説,とおもっちゃうんだけど,本人にその自覚があったのかどうか.確かに文学してる,とは思うんだけど,根本が間違ってます.これが男と女の違いなら,ほんと空恐ろしいなあ.2010/10/13

なおぱんだ

0
ものすごい迫力を持った作品でした。藤村がなぜ自分の不倫の経験を小説にしたのか。それをわざわざ世間に公表するという行為に至ったのはなぜか。作家という地位から自分を貶める覚悟でこの作品を出版し、賛否両論に分かれた世論にもまれて、結果的に大作家としての地位を確立することになりました。この作品の根底にあるのは、人としての行いに背いた中年男の反省と贖罪ですが、姪と関係することになった詳しいいきさつには一切触れず、姪からも、その親である兄夫婦からも、そして世間からも逃げ出すようにして渡仏を決行します。2014/02/09

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