小学館新書<br> 専門家はウソをつく

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小学館新書
専門家はウソをつく

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  • サイズ 新書判/ページ数 206p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784098251841
  • NDC分類 159
  • Cコード C0295

出版社内容情報

人生の質を上げる「専門家」の選び方

日本人は「専門家」の言葉を鵜呑みにしすぎる、と危惧する著者が、「専門家」の発言をどう疑うべきなのか、誰の発言なら信じてもよいのか、を論理的に解説します。医療・健康分野、経済・金融分野、教育・コーチング分野での優れた専門家の見抜き方も伝えます。
どの専門家の意見をとるかで、人生の質や運が大きく変わり、それは「人生の賭」であり、専門家ごとに、賭のオッズが違う、という例えは痛快で、誰もが思い当たり、実践したくなります。
著者自身の水泳やゴルフを習ったときの体験も交えた”コーチの選び方”も、すぐに自分のこととして取り入れられるアドバイスです。
「人生を豊かにしていくために、自分自身も何かの専門家として精進を続け、そのことが他人の人生のリスクを減らし、豊かにしていくだろう」というメッセージは、心に残り、誰かに伝えたくなります。

はじめに

第1章 専門家の正体
専門家としての私に起きたこと
専門家の適応範囲は広くない
私がテレビのコメンテーターをやめた理由

第2章 専門家が陥る罠
罠その1「過度のオリジナリティ」の追究
罠その2 専門性はどんどん古びていく
罠その3 新しいパラダイムに対する無意識の迫害

第3章 頼りすぎてはいけない
アプリケーションソフトとオペレーションシステム
プライベートレッスンの錯覚
「過度の簡略化」という落とし穴
自分が主役

第4章 医療・専門分野を批判的に考える
トンデモ療法が通用する理由
医者の専門分野はものすごく狭い

第5章 経済・金融分野を批判的に考える
過去のデータから将来は予測できない
経済指標を「読める」専門家はあやしい
シナリオのない予測はただの「当てずっぽう」


第6章 教育・コーチング分野を批判的に考える
「専門家選び」が難しい理由
レストランを選ぶように、専門家を選ぶ

第7章 優れた専門家とは
優れた専門家を見抜く目
第1条 詳しくない分野は、複数の詳しい人、およびネットに必ず当たること
第2条 専門家の実績を「経歴」ではなく
「エビデンス」「信頼できる他者評価」で把握すること
第3条 専門家のアドバイスの裏をとる癖を付けること
第4条 過剰な自信を持っている「専門家」は警戒すること
第5条 自分の専門分野から、言われていることを類推する癖を付けること
第6条 PDCAサイクルをしっかり回している相手であり、
過度に「根性論」「鍛錬論」に終始しないか、気をつけること
第7条 相手の専門性に「市場性」があるかどうかを確かめること
第8条 どんな専門分野でも、少なくとも3人の専門家にアプローチせよ
第9条 誰を信じるかは、最後は自己責任。それが失敗しても、学びとすること

第8章 なぜ「マッキンゼーの素人」は専門家と渡り合えるのか
問題定義を疑う
パラダイムは変化し続ける

第9章 世の中はわからないことだらけ

おわりに

【著者紹介】
1968年東京都生まれ。経済評論家。中央大学ビジネススクール客員教授。慶応義塾大学商学部卒業、早稲田大学ファイナンスMBA。アーサー・アンダーセン、マッキンゼー、JPモルガン証券を経て独立。少子化問題、若者の雇用問題、ワークライフバランス、ITを活用した個人の生産性向上など、幅広い分野で発言を続けており、ネットリテラシーの高い若年層を中心に高い支持を受けている。著作多数。

内容説明

日本人は「専門家」の言葉を鵜呑みにしすぎる、と危惧する著者が、「専門家」の発言をどう疑うべきなのか、誰の発言なら信じてもよいのか、を論理的に解説。医療・健康分野、経済・金融分野、教育・コーチング分野での優れた専門家の見抜き方も伝えます。どの専門家の意見をとるかで、人生の質や運が大きく変わる、という主張は説得力があり、誰もが実践できる必読の書。

目次

第1章 専門家の正体
第2章 専門家が陥る罠
第3章 頼りすぎてはいけない
第4章 医療・健康分野を批判的に考える
第5章 経済・金融分野を批判的に考える
第6章 教育・コーチング分野を批判的に考える
第7章 優れた専門家とは
第8章 なぜ「マッキンゼーの素人」は専門家と渡り合えるのか
第9章 世の中はわからないことだらけ

著者等紹介

勝間和代[カツマカズヨ]
1968年東京都生まれ。経済評論家。中央大学ビジネススクール客員教授。慶應義塾大学商学部卒業。早稲田大学ファイナンスMBA。アーサー・アンダーセン、マッキンゼー、JPモルガン証券を経て独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAKAPO

38
私は、まんまと騙されている側のような気がしますが、専門家という商品を情報消費として売ろうとするビジネスがあるので、それに翻弄されないようにね!という警告書なのでしょうね。勝間和代さんは、ある意味、専門家から批判されることによって、専門外の土俵に上がらざるを得なくなっても、このように正々堂々と相手のルールで戦おうとするところで「凄くメンタルが強い人なのだろうな」と思ってしまいます。また、テレビ出演でも(上手く利用されることを潔しとせず、そのために)自分の強みが発揮できなかったことで、決別を選んだのでしょう。2016/12/14

ずっと俺のターン

31
利権まみれで適当なことばかりいう人たちのことを信じないで自分の頭で考えるべき。2013/11/01

黒頭巾ちゃん

29
「しっかり自ら考えよう」ということです。専門家は分野が細分化していてトータルでの視点の欠如や新しいものを排除するようです。さらに、発言には利権などの裏があるからです。それは、医者が西洋医学に洗脳されていることで説明しています。実務家とは逆です。そこで、どのように専門家を選ぶかで私が気にしたのは「DVD,本など言語化されたものを出しており、10年以上継続して第1線にいる人」です。また、ある分野を検討する場合は、「書籍などで最低3人の専門家からの意見を参考にする」です。金融専門家の裏話やブラックスワンの話も2013/10/14

ばりぼー

24
専門家を疑おう。専門家の言葉を鵜呑みにしてはいけない。すべての専門家が信用できるわけではないし、また、信用できる専門家の全ての発言が信用できるわけではない。専門家が陥る罠その1、専門家として名を上げるため、過度にオリジナリティを追究しがち。罠その2、新しい勉強をしなくても権威を保てるので、専門性がどんどん古びていき陳腐化する。罠その3、自分の専門性を脅かす新しいパラダイムに対する無意識の迫害。医療の分野で現代行われている治療方法にも、100年後には瀉血療法や水銀療法の類が大量に含まれている恐れがある。2021/10/31

香菜子(かなこ・Kanako)

21
専門家はウソをつく。勝間和代先生の著書。日本人は権威に弱くて、立派な学歴や職歴、資格を持つ専門家の意見を鵜呑みにしてしまう。私は人よりも疑心暗鬼になりやすい疑り深い性格だと自負しているけれど、それでも立派な学歴を持つ博士や学者の先生、専門家の先生の意見や説明は疑うことなく信じてしまっているかもしれません。専門家でもウソをつくし、専門家でも間違える、専門家でも人間という意識を持って、何事も自分の頭で考えてみることの重要性を学びました。2018/08/09

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