出版社内容情報
“花の女王・蘭”の原生種70属200種を収録した超豪華写真集。30年間撮りためた膨大なコレクションの中から、代表的な花、美麗な花、珍しい品種を厳選、約200点の自信作で構成。編集にも新工夫を凝らした、フォト・エッセイ。
目次 はじめに 杵島 隆 序文／ランの形態とロマン 宇田川 芳雄 作品リスト １ かれん 優美 端正 女性的なイメージで ２ いのち 受胎 歓喜 胎児やみどり児のイメージで ３ いたずらざかりの頃 幼児のイメージで ４ はじめての舞踏会 子供から大人への変身イメージで ５ 茎葉蕾花 デンドロビュームの変化 ６ 曲直球線 エピデンドラムの変異 ７ 斑条脈 ひだ パフィオペディルムの変容 ８ 多様多彩 稀有な花たち 人類によるはるかに長い歴史に寄せて 章扉／エッセイ 杵島 隆 章末／植物解説 宇田川 芳雄 国際普及版のための後書き 杵島 隆
内容説明
第１２回・世界蘭会議が１９８７年に日本で開催されたのを記念して出版した写真集が、この写真集の前身である。この記念写真集はその後、世界中のラン愛好者の要望にこたえて、インターナショナル版に変身し、普及版として各国語で出版された。今回はその日本語版が改めて出版されることになった。この写真集は原種だけにスポットをあて、ランのなかに潜んでいる原始的な荒々しさが、進化するにしたがって魅惑的な高貴さに進化するプロセスを特集し、野生のランの記録だけに終わらせないよう絵本的構成を試みた。
