出版社内容情報
動物社会学への出発点となった「飼いウサギ」と、マウンテンゴリラの生態を追う動物学者のユーモラスで、知的発見にみちた調査苦闘記『ゴリラ探検記』を収録。世界的なサル学者・河合雅雄氏の原点ともいえる作品集。
世界的なサル学・霊長類学のパイオニア河合雅雄氏が、全著作のなかから自ら厳選して集成した著作集。日本における動物社会学成立のきっかけともなった「飼いウサギ」と、世界に先駆けて提唱した霊長類学の先鞭ともなった名著『ゴリラ探検記』を収録する。 「飼いウサギ」は、丹波篠山の自宅の裏庭に放し飼いしたアナウサギの精密な観察記録であるが、観察記録とは思えないほどドラマチックで感動的な動物文学になっている。また、『ゴリラ探検記』は、マウンテンゴリラの生態をアフリカの熱帯多雨林に追う動物学者の、ユーモラスで知的発見にみちた調査苦闘記。動物のみならず、アフリカ人など「ヒト」を見る観察の鋭さは、今も色あせず、発売当時、ベストセラーにもなった。
内容説明
動物社会学への出発点となった「飼いウサギ」と、マウンテンゴリラの生態を追う動物学者のユーモラスで、知的発見にみちた調査苦闘記『ゴリラ探検記』を収録。
目次
飼いウサギ(順位;テリトリー制;あぶれオスとなみオス;グループの生活とそのなりたち;グループ間の関係;ノウサギと喜平さん)
ゴリラ探検記(ゴリラの聖域;森の魔神;密林の彷徨;ゴリラの逆襲;恐怖の山―サビニオ;入らずの森―カヨンザ;コンゴの旅;アフリカよさらば)