出版社内容情報
元禄時代から田沼政権へ 元禄文化?天明期
元禄14年(1701)、江戸城松の廊下の忍傷事件で18世紀の幕は切って落とされた。人口百万人を越えた江戸や「天下の台所」とよばれた大坂などの都市の形成、農村における商品生産の発展などを背景に、江戸庶民文化は花開いた。町人の時代の到来である。幕府もこれに対応し、さまざまな改革を試みる。新井白石、吉宗将軍、田沼意次らの他に、芭蕉・西鶴・近松・源内らが時代を彩る。
内容説明
東廻り・西廻り航路の隆盛と共に、密接に結ばれた政治都市江戸と商業の中心地大坂。発展をつづける江戸に華開いた浮世絵・黄表紙…。にぎやかに登場する江戸っ子の裏面など、活力あふれる18世紀日本の姿を描きだす。
目次
美意識の変遷―はじめに
元禄の世
紀文と鴻池
京・大坂・江戸
享保改革と吉宗
百姓一揆の激化
特産物生産と藩政改革
江戸っ子の登場
花ひらく江戸文化
新しい学問へのあこがれ
浅間焼けと天明飢饉
田沼意次とその時代
東と西と―おわりに