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出版社内容情報
それでは、旅の終焉を始めよう。
才能は必ずしも発揮しなければいけないわけではない。
爆弾を作る天賦の才があったとしても。爆弾を作れば誰かが傷つくだろう。
人を殺す才能があったとしても。人を殺していいわけでもないはずだ。
なのに、僕は人殺しを選んだ。その時点で、誰が何と言おうと許されない。
罪は背負うと決めていた。その先に何が待っているかも理解していた。
それでも。ケモノを狩るためにケモノガリと成り果てた。
悪を狩るために、悪を許容することを選んだのだ。
正義ではない。正義を掲げるほどに、己の手が綺麗なはずはない。
だが全くもって躊躇いはない。あるのは幾許かの恐怖と高揚感。
様々な苦難を乗り越え、結末が、やっと見えてきた。
決着をつけよう、同じ才を持ちながら異なる道を選んだ者よ。
赤神楼樹は、最後の戦いに挑む。
アスライアとの最終決戦を控えた楼樹は家族の記憶を、友人の記憶を忘れ、人間らしさを捨てていく。そうやって殺すことだけに特化した存在になりながら、楼樹は決死の戦いへと歩を進める――。
殺人の才能をもつ少年の物語、ここに終幕! 興奮必死の終焉を見よ!!
東出 祐一郎[ヒガシデ ユウイチロウ]
著・文・その他
品川 宏樹(GAINAX)[シナガワ ヒロキ(ガイナックス)]
イラスト
内容説明
クラブ本拠地で繰り広げられる激戦につぐ激戦。仲間たちは孤軍奮闘を余儀なくされていた。そこへ義勇軍が増援に現れ、あやなたちが戦地に降り立つのだった。一方、赤神楼樹はアストライアとの最期の戦いへ歩を進める。家族や友人の記憶を捨て、殺すことだけに特化した存在になっていた。同じ才を持ちながら異なる道を選択した存在を狩るため、洗練し尽くすため、“ケモノガリ”として大切な人を守り切るために、戦いの果てを目指すのだった―。殺人の才能をもつ少年の物語、ここに終幕!興奮必死の結末を見よ!!
著者等紹介
東出祐一郎[ヒガシデユウイチロウ]
小説家/脚本家。自作ゲームのノベライズ作品『Bullet Butlers~虎は弾丸のごとく疾駆する~1』(小社刊)で小説家デビュー。『ケモノガリ』シリーズがオリジナル小説第一作となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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しぇん
水無月冬弥
T.Y.
1_k
サケ太