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内容説明
堂坂音羽と春日井小夜歌はヒトを殺した。小夜歌を虐める継母を、協力して殺めた。完全犯罪は果たされ、わたしたちは愛を謳歌できるはずだった。しかしある日、摩弥京也と名乗る男が現れ事件について嗅ぎまわる。疑惑の目を逸らそうと画策するふたり。けれどじわじわと追い詰められるわたしたち―「音羽姉ぇ、あの人、殺そうよ」。意見は食いちがい、ぶつかりあう。そして自由を脅かす存在は、わたしたちの近くにもいた…。地獄へ向かう階段を転げ落ちていく、少女たちの物語。
著者等紹介
神崎紫電[カンザキシデン]
1985年8月生まれ。北海道出身北海道在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海星梨
7
最後が破綻っていう物語好き。倒述ミステリの手法を使って、追い詰められる犯人を描いているの本当にこれがデビュー作ですかって感じ。オリジナリティありすぎ……。電撃のシリーズが全巻KUになってるのでとりあえず読まなければいけない! 今、図書館本結構溜まってるのであれだがなんとかします。2024/03/08
ツバサ
7
読んでて辛い… どうして、こうなったんだという悲劇。小夜歌が追い詰められ、落ちていったのが悲して仕方がない。そして、音羽の想いが詰まってたタイムカプセルに心を撃ち抜かれました。殺人は起こした後が地獄というのがよく分かりました。良いシリーズでした。2019/06/20
かわゆきか
5
今回もめっちゃ読み応えありました。終盤は胸が苦しくて、最後のタイムカプセルの手紙では鳥肌が立ちました。このシリーズ通して全て衝撃的で読み応えあったので、この巻で終わりは勿体ない。もっと続きが読みたい作品でした。2019/06/02
ころん
2
「殺人はあなたを幸せにしたのですか?」、この言葉が全てを表わしてると思う。京也と音羽の会話は読んでてゾクゾクしました。ふたりが望んだ未来ではなかったけど、最善の最期だったんじゃないかなぁ…京也が大人になった頃の話も読んでみたいです。全然変わってなさそうだけど2010/12/19
STRAP
1
殺人を主とした暗い内容がほとんどだったけれど、最後は気持ちよく終わってくれましたね。マージナルの全ては摩弥の「殺人はあなたを幸せにしたのですか?」の言葉で締めくくられるな。2012/09/17