出版社内容情報
日本の登山者に贈る、外人登山家の〃笑撃の一冊〃。
百名山を選んだ名登山家、深田久弥氏も、まさかそれを78日間で全て制覇する輩が現れるとは思いもよらなかったことだろう。ニュージーランドからやって来た二人の大男の、大笑い駆け足登山日記。雨にもめげず、風にもめげず、夜の闇にも、役人の規制にも、休日の異常な混雑にもめげず、ひたすらよじ登り駆け降りた二人を行く先々で待ち受けていたものは何だったのだろうか。親日家でユーモアのセンスあふれる文章家が百の山頂へ誘う。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
barcarola
6
登山に纏わる記述がメインではなく、外国の方から見たニッポン紹介本? 笑ってしまう部分もあれば、そんな無茶なと思ってしまう部分も。食べ放題の焼肉屋さんって随分あるんですね(←外食をしないので飲食店に疎い私の感想の一つ)。2022/12/02
つちのこ
3
1999年8月刊。ニュージーランド人のグレイグ・マクラクランさんが相棒のトラヴと78日間で百名山すべてを登った記録。ひと夏で全山をスピード登頂したのは、この記録をおいて他にはないと思われる。気になったのは登山中のスタイルで、ずっとTシャツと短パン。山を登ると、外国人登山者によく見る服装だが、寒くないんだろうか、どんな皮膚してるんだろうと、老婆心ながら思ってしまった。(2017.5記)2017/05/15
こまったまこ
3
無謀な外国人が78日で百名山を登る話。その目的に振り回されて、まるで早食い競争のような登山。一つ一つの山を味わって登るのではなく、ただひたすらピークハントするだけのスピード登山。夜間や悪天候の中、そんなに急いで登って何が楽しいのだろうかと思いました。おまけに相当無茶な計画のため掟破りなんて日常茶飯事。日本人のルールなんて俺達には関係ないゼという姿勢が不愉快。外国人から見た百名山の紹介かと思っていたのに、大半の山は1行か2行くらいしか書かれておらずガッカリしました。この企画、今やったら確実に非難の嵐ですね。2010/10/28
くものすけ
2
ニュージーランド人はクレイジーだ。78日間で100山踏破はやり過ぎだと思う...私は35年掛けて漸く97座で足踏み状態。滋賀の名峰伊吹山は10回以上登ったが...2017/12/31
さえ
2
最近、中高年の山ブームのせいか、無謀な登山が批判されているけど、この本の二人は無謀さえも超越している。もはや笑うしかない。本職はトレッキングガイドらしいので、それなりに裏打ちされた自信があるのかもしれないけど…。2010/09/04