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小学館文庫
ラスト・スマイル―なぎさの媚薬〈7〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 204p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094083361
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

「おまえは…誰なんだ?」週刊誌のフリーライター田山章は、“過去に戻れる媚薬”を持つ伝説の娼婦なぎさを追ううち、渋谷で謎の街娼ユリと出会う。彼女と入ったラブホテルの一室。モニターに映ったAV女優は、若い頃に離別した娘のあゆみだった―。再会したユリは、章の後悔をすべて知っているかのように彼を受け入れた。だが、絶頂の後、ユリもまた姿を消してしまう。困惑する章の前に、ついになぎさが現われる。「あなたが愛したたった一人の女の子を救いたいなら…わたしを抱いてください」感動の最終幕へとつながる傑作官能シリーズ第七弾。

著者等紹介

重松清[シゲマツキヨシ]
1963年岡山県生まれ。早稲田大学卒業後、出版社勤務を経て執筆活動に入る。91年、『ビフォア・ラン』でデビュー。99年に『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年に『ビタミンF』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まさきち

57
【読メエロ部】今作で初めてなぎさ以外の娼婦・ユリが登場したり主人公の章が過去に戻る際に本人以外の人格になったりと少々趣を異にした作品。旬を過ぎたフリーライターが離別して音信不通だった娘がAV女優となり、自殺していたことを知って救いに行くというのは少々重く、徐々にエロ要素は少なくなりつつあるのはツラい。それでもなぎさの正体に迫りながら次につながるようなラストにドキドキしながら次作に手を伸ばします。2017/07/21

りゅう☆

57
なぎさの媚薬はドラッグなのか?彼女を取材し噂の真相を記事にしたいが、誰の絶望も悲しみも背負ってないフリーライター、アキラ。そんな時、不思議な娼婦ユリと会う事でアキラの心の中に封印されてた過去が溶け始め、なぎさと出会う。今回も目も心も背けたくなるような過去に戻ったが、一つの物語としては、官能小説だけど胸いっぱいになる結末が用意されてて相変わらずの安定さあり。そして徐々に見え始めたなぎさの正体。アキラが彼女にとって最後の客とはどういうことか。ユリの存在も気になる。次へと繋がるラスト1行でいよいよ最終章へ。2015/07/19

うりぼう

26
ポルノ小説が書きたいと言って、重松先生が書き出したシリーズ、回を追うごとにエロスが無くなる。結局、重松節。なぎさのお客で最も弱くて、寂しい人は、父娘の関係に悩む、ちょっと複雑な気持ち。「だれかに必要とされるのって、うれしい」ワンピースの9巻と同じ、人間は、人の間に在る。「娘が誇りを持って生きていれば、両親はそのことを一番喜んでくれる」首肯ですが、ただ、生きていてくれればいいとも思う。2010/01/15

p.ntsk

25
共読反映の為登録。レビューは『なぎさ昇天』にて。2016/7/16読了。2018/09/13

Kanonlicht

11
物語の構造がものすごくシンプルに感じたのは、最終話へのブリッジ的な話だからなのか。幼馴染み、教師、兄嫁、ナースなど、今までもある意味典型的な女性の人物設定だったけど、ここでとうとうAV女優という、ある意味直球。ただ、それにしては…という感じ。まあ、なんにせよ次が最終話。結末を見届けます。2022/02/28

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