小学館文庫<br> 繁殖

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小学館文庫
繁殖

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  • サイズ 文庫判/ページ数 279p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094082302
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

「感染」「転生」に続く仙川医療ミステリー第3弾

農村風景が未だ残る関東のとある幼稚園で食中毒事件が起きた。園児の症状から、おにぎりの杜撰(ずさん)な管理による単純な食中毒だと思われたが、のちにカドミウム中毒だと判明した。安易な発表が農家の風評被害につながることを怖れた病院、保健所、警察は慎重に捜査を開始する。毒を盛ったのは一体誰か? そもそも毒はどこに潜んでいたのか……? 大ヒット『感染』『転生』の著者が贈る医療ミステリー第3弾がいよいよ登場! 善意が犯罪を加速する新感覚の展開に目が離せない!

仙川 環[センカワ タマキ]
著・文・その他

内容説明

農村風景が未だ残る関東のとある市の幼稚園で食中毒事件が起きた。園児の症状から、おにぎりの杜撰な管理による単純な食中毒だと思われたが、調べれば調べるほど原因は特定できなかった。そして分析結果からはカドミウムが検出された…。安易な発表が農家の風評被害に繋がることを怖れた病院、保健所、警察は慎重に捜査を開始する。毒を盛ったのは一体誰か?そもそも毒はどこに潜んでいたのか…?第一回小学館文庫小説賞を受賞し、大ヒットとなった『感染』、『転生』に続く医療ミステリー第三弾。善意が犯罪を加速する新感覚の展開に目が離せない。

著者等紹介

仙川環[センカワタマキ]
1968年、東京都生まれ。大阪大学大学院医学系研究科修士課程修了。大手新聞社で医療技術、介護、科学技術等の取材をしながら小説を書き、2002年に『感染』で第一回小学館文庫小説賞を受賞し、作家デビュー。その後執筆活動に専念(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

absinthe

213
テーマは面白い。特に前半はスリリングで引き込まれた。罪にならないような些細なミスを隠すために、つりあわない重罪を犯す幼稚な人物は女史の作品のお約束か。たしかにこのような善意のはずの連鎖が思わぬ事故を起こすのは今までもあっただろうしこれからも起こるだろう。今までに無い試みは常に危険を伴うものだ。小説としては、人物の動きが常軌を逸してしまい、共感を損ねて残念だったが、問題提起としてはよかった。悪意の無い重大事故がありうることに、気づかせてくれた。2019/08/05

ダイ@2019.11.2~一時休止

108
幼稚園で発生した食中毒が実は・・・。イイ感じ風に終わっていますがこれでいいのか?。警察無能すぎ・・・。2017/04/20

ゆみきーにゃ

80
《購入》面白く読み進めていたのに、途中から陳腐な恋愛小説を読んでいるようで冷めてしまった。面白い内容だし最後の終わり方も好きだけど、再読は絶対しない!2018/08/10

ジンベエ親分

50
否定的なレビューが多いのだけど、面白いんじゃないかい? 幼稚園の食中毒事件に端を発した「善意が犯罪を加速する」としか言いようがない話。登場人物全員が「とてもいい人」。それも徹底していて、物語上仕方ないと思われる人物までラストシーンで帳尻を合わせて「いい人」にしてくるという(笑) 全員がいい人なんて話が成立するのか?と途中、この作品の意図が見えてきたあたりから訝しく思いながら読んだが、見事に成立させていて溜飲が下がった。むろん、現実はこうはいかないだろうけど、たまにはこんな素敵な話も良いのでは?(^-^*)2019/04/30

いろは

50
幼稚園の集団食中毒事件から話はじまり、いきなりグイグイ引き込まれる。このテンポの良さ、いつもの仙川さんらしい♪しかしやはり後半戦がよろしくない。オンナは悲しいぐらい愚かで、オトコはとりあえず保身...うーん、そんなメロドラマみたいな設定、ちょっと興ざめ。伏線回収もバタバタで、ツッコミどころ沢山あるけど、テーマとか文章の運びなんかは非常に面白いので、今後ぜひ頑張って欲しい作家さんです!★★★2018/05/07

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