小学館文庫<br> 父のおともで文楽へ

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小学館文庫
父のおともで文楽へ

  • 伊多波 碧【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 313p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094068092
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

父と私と文楽。共感度100%の家族小説。

母の3回忌の法要で、佐和子は実家を訪ねた。久しぶりに顔を合わせた父・敬一郎から文楽を観に行こうと誘われる。仕事が休みの土曜日、小学生の娘・梨々花は別れた夫・義彦との面会日で家にない。「面白いぞ」と敬一郎は言うが、半信半疑で国立劇場へ向かった。
演目は『心中天網島』だった。天満で紙屋を営む治兵衛が曾根崎新地の遊女と恋仲になり、妻子を捨てて心中するという筋書きだ。治兵衛は、妻のおさんへの未練も断ち切れず、遊女の小春との心中も踏ん切りがつかない。佐和子はまったく共感できなかった。そんな佐和子に、「また付き合え」と敬一郎は言った。
ニューヨーク州の弁護士資格も持ち、アメリカで仕事をする予定の義彦が、梨々花を連れていきたいと言い始めた。佐和子は梨々花を手放したくないが、契約社員としての収入は多くなく、夫からの養育費に頼る身だ。そんな中、敬一郎から検査入院をすると連絡が入る。
37歳でシングルマザー、派遣社員の佐和子には、精神的にも経済的にもゆとりは少ない。公私に亘って、課題が山積みだったが……。




【編集担当からのおすすめ情報】
主人公・佐和子は、37歳。アラフォー女子がピンポイントの読者ですが、原稿を読んだ社内の老若男性社員も、絶賛!佐和子の思いに心を寄せながら、いつの間にか文楽の魅力にも、引き込まれていきます。

内容説明

母の三回忌法要で実家を訪ねた佐和子は、父・敬一郎から文楽を観に行こうと誘われる。娘の梨々花が元夫・義彦との面会で不在のため、お付き合いで国立劇場へ向かった。演目は『心中天網島』。紙屋治兵衛は、妻への未練を持ったまま、恋仲の遊女との心中も踏ん切りをつけられない。佐和子は共感できなかった。弁護士の義彦は米国に拠点を移す予定があり、梨々花を連れて行きたいと言う。佐和子は離れたくないが、娘を思えば留学もさせてやりたいと悩む。そんな中、敬一郎から検査入院するという連絡が入った…。三十七歳、シングルマザーの奮闘の日々を描く。

著者等紹介

伊多波碧[イタバミドリ]
1972年新潟生まれ。信州大学卒業。2001年作家デビュー。時代物を中心に『うそうそどき』などの著書がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いたろう

73
母の亡き後、あまり行き来をしなくなっていた一人暮らしの老父から、文楽に誘われた佐和子。彼女は、最初、文楽に興味はなかったが、何度か観に行くうちに、文楽の楽しさに目覚めていく。父親との関係、離婚後一人で育てている小学生の娘のこと、その娘をニューヨークに連れていきたいという元夫とのこと、離婚後、専業主婦から、再就職したが、今更、正社員になれない仕事のこと、将来の漠然とした不安、これらを縦糸に、文楽の世界を横糸に、紡ぎ合わされた物語は、文楽の入門書のようにもなっていて、なかなか興味深い。文楽を観てみたくなった。2021/03/29

kei302

55
佐和子、そんな考え方、人としてダメだよと突っ込みながら読む。その重圧、自分で創り出してるだけだから。短大卒の正社員を見下しながら働き、自分にできるのは、せいぜい事務だけ(失礼な💢)と新しい仕事を探し、父親の介護が迫ってたときの判断は短絡的。むっとしたり呆れたり。自分の現状や過去の出来事を文楽の登場人物と重ねるのは、人それぞれの楽しみ方なのでいいけど、文楽を観に行ったの? と問いたくなる明らかな間違いが早々に現れて興ざめ。お父さん、娘の梨々子、母の思い出など、いいなと思う場面はたくさんあるのに、残念。 2020/11/27

Shoji

43
主人公の佐和子はシングルマザー。別れた元夫と子供の件でゴダゴタしている。職場ではちょっとしたことから人間関係が壊れ退職。そこに父親の介護。どっと疲れる毎日。最初は嫌々ながら父に連れられた文楽の鑑賞が趣味。文楽といえばドロドロの人間関係、そして刃傷沙汰。佐和子は文楽の登場人物やあらすじに自身を投影し、ますます文楽にはまって行く。そして、自身を再生させるきっかけをつかむ。いい時もあれば悪い時もある。悪い時にそっと背中を押してくれる、応援ソングみたいな本でした。面白かったです。2020/10/08

びぃごろ

15
37歳シングルマザーの佐和子は73歳の父に誘われ、国立劇場で初めて文楽を観る。<紙屋治兵衛・清姫・八汐と正岡・おみつ・猿回し>五つの演目を通して、近寄りがたかった父と「馬鹿男」「嫌い」「癪に障る」と感想をやりとりしながら、少しずつ交流を深めていく。父の入院、契約社員である不安、過去の選択を悔やみ、将来の不安に苛まれる姿が痛々しい佐和子であるが、おみつの尼になった姿を見て自分も好きな人のために犠牲になると決断するとは!そこまでのめり込ませる文楽の凄さよ‼確かに観ている間は日常を忘れさせてくれます。2020/11/03

Book・CaFe

13
離婚後、シングルマザー・契約社員として働きながら娘の梨々花小学4年生と2人で暮らしている清川佐和子37歳。 娘が元夫と面会で不在の日は、実父敬一郎73歳と国立劇場で 文楽を鑑賞することとなる… 鬱鬱とした日常から解放されることもあり、文楽鑑賞することで自分の人生と重ね合わせていく佐和子… 文楽がわかりやすく描かれている。演目によっては恐怖を感じさせるものもある。印象に残っているのはやはり【伽羅先代萩】。 後半、佐和子が父敬一郎を想う気持ちが切なかった。 2021/05/24

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