出版社内容情報
日本企業は「中国進出ブーム」に安易に乗ってはいけない。
WTO加盟を機に、巨大市場の可能性や格安の人件費が中国ブームに再び火をつけた。だが、内実は旧態依然、赤い人治国家は経済大国になど生まれ変わってはいない。 長年、日本企業は想像を絶する中国の“闇”に苦しんできた。日常的に行われる賄賂・ごまかし、悪化する治安。さらにコネと人脈の国では常にビジネスに権力闘争が絡み、人脈選びに失敗すれば、中国からの撤退や社員の逮捕など、最悪の事態に陥る。 なぜ日本企業は中国で成功できないか。WTO加盟が中国に与える真の影響は? 個別ケースの綿密な取材による衝撃レポート。
内容説明
WTO加盟を機に、巨大市場の可能性や格安の人件費が中国ブームに再び火をつけた。だが、内実は旧態依然、赤い人治国家は経済大国になど生まれ変わってはいない。長年、日本企業は想像を絶する中国の“闇”に苦しんできた。日常的に行われる賄賂・たかり、現地社員の手抜きやごまかし、悪化する治安。さらにコネと人脈の国では常にビジネスに権力闘争が絡み、人脈選びに失敗すれば、中国からの撤退や社員の逮捕など、最悪の事態に陥る。なぜ日本企業は中国で成功できないか。WTO加盟が中国に与える真の影響は?個別ケースの綿密な取材による衝撃レポート。
目次
第1章 ヤオハンの挫折―「甦る不死鳥」の内幕
第2章 上海のバブルは終わっていない―日本のODAと民間投資家の悲惨な結末
第3章 上海情報戦争―中国経済に利用されるジャパンマネー
第4章 中国「市場経済」の陥穽―中国最大のノンバンク破綻余話
第5章 蔓延する腐敗政治―全日空の北京のホテル社長が消えた
第6章 駐在員たちの天安門事件―脅かされる社会主義と中国指導部の焦り
第7章 三井物産贈収賄事件―政治闘争に翻弄される日本企業
最終章 WTO加盟楽観論に騙されるな―中国の産業界はこう激変する
著者等紹介
青木直人[アオキナオト]
1953年島根県出身。中央大学卒。中国・朝鮮問題の取材と分析を専門とするジャーナリストとして活躍。独自の人脈と幅広い取材網で、その情報は一流企業与信担当者からも高い評価を得る
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