出版社内容情報
騙して脅してしらを切る、日本一やばい女
この小説は、今、この時代に読んでこそのエンターテインメント!
現実と物語が頭の中で撹乱され、とてもエキサイティングな読書
時間を過ごしました。
きれいな爆弾は恐ろしくて美しい。
小泉今日子
初の内閣入りを果たした福永乙子は、就任会見の場で一席ぶった男社会への歯に衣着せぬ発言が話題になり、一躍時のひととなる。
総理経験のある政治家の養女として、3回目の当選での初入閣。メディアからは「美しすぎる奇跡の46歳」として大きくクローズアップされた。
しかし、彼女は、様々な後ろ暗い部分を抱えていた。高級コールガールや新興宗教の謎の教祖だった過去、構成員7000人といわれる反社会勢力トップとの接点。永田町に跋扈する政敵を前に、しかし、彼女は冷然とこの国の頂へ向けて、階段を昇っていく。
戦慄と衝撃の悪女エンターテインメント。
内容説明
福永乙子は、大臣就任会見の場での男社会への歯に衣着せぬ発言で一躍時の人となる。総理経験者の養女として、3回目の当選で初入閣。しかし、彼女は驚くべき過去を抱えていた。戦慄と驚愕の悪女小説!
著者等紹介
越智月子[オチツキコ]
1965年、福岡県生まれ。06年に『きょうの私は、どうかしている』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
utinopoti27
150
それは野望か復讐か。『私は男たちの論理で作られたこの日本をひっくり返します』阿東内閣の人気取りで大臣に抜擢された美貌の46歳・福永乙子は、就任会見でぶち上げる。権謀術数渦巻く政界で、与党の重鎮たちを手玉に取り、のし上がってゆくこの女は何者なのか・・。自分以外頼る者のない孤独な闘いに身を置く主人公の生き様が、短く区切られたセンテンスで小気味よく描かれてゆく。ややステレオタイプな展開ではあるものの、胸のすく彼女の闘いに引き込まれてしまう。腐敗しきった現実の政界にも、そんな政治家がいてくれたらと切に願うばかりだ2021/03/17
fwhd8325
73
なんとも引きつけるタイトルだと思います。今の政治だけでなく、今までの日本の政治を切り捨てるような痛快さがあります。しかし、読み終えて、爽快感をあまり感じません。いろいろ詰め込みすぎて、ぎゅうぎゅうな感じです。それだけこの国の政治は閉塞感が充満しているのかもしれません。2020/11/16
さっこ
71
越智さん初読みです。政界を舞台にしたピカレスクロマン。主人公の乙子は3期生の政治家。内閣改造で入閣を果たし乙子の国盗り物語が始まる。ドロドロした人間模様に乙子が張り巡らす罠。痛快というには、魑魅魍魎過ぎる乙子とその世界。読みやすくてサクッといけました。2020/10/24
優希
54
破天荒で荒唐無稽な政治小説でした。現実なのか空想なのか世界がジェットコースターのようです。2021/07/10
はつばあば
50
読み友さんのレビューに誘われて(#^^#)。ほんと2021年のこの秋、まさに女性の総理が誕生するか否かの今、この本を読んで面白かったと。一番現在の汚点はパOナを一番のやり玉にあげたいたい。そして老害ともいうべき政治家と二世・三世のボンやお嬢ちゃん達。女性候補者もこの乙子のように強かになれとは言わないが、男達の庇護など当てにせず堂々たる信念で日本の政治を行って欲しい。アメリカ・中国とややこしい最中の一向に衰えないコロナ。国民を守る為の首相を裏金や権力に負けないで議員は選んで欲しい。こういう爆弾もたまにはいい2021/09/17