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かすてぃら―僕と親父の一番長い日

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  • サイズ B6判/ページ数 231p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093863292
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

笑いと涙あふれる、著者初の自伝的実名小説

昭和30年代、長崎。カステラの香りに包まれた記憶の中には、明るくて、ちょっと迷惑で、それでも皆から愛された破天荒な父と、振り回された家族の姿があった――。『精霊流し』『解夏』『眉山』など、数々の名作を綴る作家・さだまさしが父に捧ぐ、「もうひとつの“精霊流し”」。フォークデュオ・グレープとして、ソロとしても『雨やどり』『関白宣言』『秋桜』『親父の一番長い日』『北の国から』など、温かな涙の果てに、涙あふれる独壇場世界を紡いできた著者の、真骨頂とも言える、初の自伝的実名小説。

【編集担当からのおすすめ情報】
2012年4月10日、、還暦(60歳)を迎えるさだまさし氏。まさにその誕生日に上梓される、記念碑的な一冊です。

内容説明

若き父の記憶は、カステラの香りとともに、故郷の風景を連れてやってくる―。作家・さだまさし、初の自伝的実名小説。

著者等紹介

さだまさし[サダマサシ]
1952年、長崎県生まれ。73年、フォークデュオ・グレープとしてデビュー。『精霊流し』『無縁坂』が大ヒット。76年、ソロとしてデビュー後も、『雨やどり』『関白宣言』『親父の一番長い日』『道化師のソネット』『北の国から』など数々の大ヒット曲を生む。21世紀に入って小説家としての活動を開始。2012年6月、デビュー40周年記念のアルバムを発表する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

れみ

117
父や様々な人たちとの思い出を語る、さだまさしさんのエッセイ的小説。自分の親がこういう人だったら大変だろうけど豪快で面白くて引き込まれたなあ。とくに「喧嘩上等」の後半のエピソードは半沢直樹的な痛快さが堪らなかった。さださんの語り口に周囲の人々への優しい思いや大好きという気持ちに溢れていて本当に素敵。2014/10/09

ミーコ

63
ドラマ『ちゃんぽん食べたかっ!』が面白かったので、こちらの小説も読んでみました。笑える所や ウルッと来る所満載❕ さださんの親父さん 愛をイッパーイ持った人だったのが 溢れて出ています。破天荒でハチャメチャなお父さん 皆に愛されてたんですね、読んだ後 心に灯りが灯る感じ❔ 暖か~くなりました。保夫の親父さんの亡くなられる所のシーンには涙が潤みました。『ちゃんぽん食べたかっ!』も是非、読んでみたく思います。2015/09/25

あつひめ

58
さださんの歌詞は、こんな素敵な家族や周りの人に育てられた経験から生まれてくるものもあるのかもしれない。まるで落語や漫才のような生き様。まぁ、当の本人たちは、その時分は大変だったかもしれないけど。親について、こんなにエピソードがあるってとても幸せなことだと思う。そして、何年経ってもこの豪快なお父さんのことは忘れられないだろう。ナミダナミダのお別れよりも、みんなで笑って過ごすことが大好きなお父さんを送る場にふさわしいラスト。でも・・・やっぱり胸がジ~ンとしてしまう。2012/08/21

kiyoboo

51
「関白宣言」は家族が「たまには女々しくない歌がいい」と言われて作ったとさだまさしさんは以前話されていたが、この家族ならわかる気がした。危篤の父の病床で昔を思い出す筆者。豪快で破天荒な父を持て余しながらも家族が支えていた。歯切れのいい落語のような語り口は小説でも健在だった。弔電の「それがあなたの人柄でした。」にはさださん同様、泣けた。全編に流れるさださんの歌を感じながらの長崎弁はあたたかかった。いい作品を読ませてもらった。おすすめの1冊です。注意:これを読むとカステラが食べたくなります。2012/11/18

美登利

43
豪気なおとうちゃまですね、さださんのお父様は。確かに彼のトークなどを聞くと遺伝なんだろうなと思える面白さがありますね。長崎の言葉は私の産まれた福岡ともそんなに変わりがなく、従兄弟を訪ねて行ったときの彼らを思い出しました。それが懐かしく親戚付き合いの薄い私にとってはこの本は故郷を思わせるものになりました。昭和の夫婦像を色濃く残すさださんのご両親。父を早くに亡くしてるので悲しく思いだす場面もありましたが、私には笑わせて貰った印象が強い一冊になりました。それが、おとうちゃまへのご供養になって欲しいと思います。2013/12/05

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