• ポイントキャンペーン

そうはいかない

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 188p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093862936
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

見栄っ張りの女友だち、ニューヨークの日本人夫婦、イタリアのプレイボーイ、母親と私……自分をも含めた人々の会話や行動を、見事な短編小説に仕立てあげた全40編。全編に本人自筆イラストレーションが入ります。

内容説明

この本は、見事な「変愛小説集」だ。といってもフィクションとエッセーの間を行ったり来たりする不思議な作品ぞろい。これを物語エッセーと名づけることにしよう。母と息子、母親と私、見栄っぱりの女友だち、離婚した美女、イタリアの女たらし、ニューヨークの日本人夫婦…自らの周りにいる愛すべき変人奇人たちを、独特の文体で活写した傑作33篇。イラストレーションも多数収録。

著者等紹介

佐野洋子[サノヨウコ]
1934年、北京生まれ。武蔵野美術大学卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

じいじ

98
「金なんか、あればあるように、なければないようにしてればいい…」。ズバッと達観した佐野節は面白い。気持ちはスカッとするし、爽やかな気分になる。佐野さんは視力も良かったのだろう、するどい観察力にも長けている。身近な日常の風景が、佐野洋子の網膜から脳に収まると、こんな面白い話に変身するのだから。諷刺も笑いにこそなれ、決して嫌味にならない文章力も佐野洋子の魅力である。自筆の独特な挿絵が、一服の清涼剤になっている。 2017/03/04

どんぐり

75
エッセイ&創作小話。佐野さんは本質的なところで人間をよく見ている、マンウォッチャーである。それをブスとか美人とか、貧乏くさいとか金持ちとか、汚いとかきれいとか、時には自分を丸裸にしながら面白おかしく書いている。雑多なものが入っているが、このなかで、16年一緒にいたタマの最期を見つめる<タマが死んだ>話しが一番いい。短い文章なのに、猫のタマを愛おしむ佐野さんの姿がよく出ている。2019/05/06

里季

61
さすが佐野さん。挿絵もどっしり、ユーモアたっぷり。肩の凝りが大いにほぐれました。蔵にこもった雷造じいさんの話がえらく気に行った。2016/07/27

サトシ@朝練ファイト

32
佐野洋子って「百万回生きた猫」の作者だったんですね。 この作品はショート・ショートで「ポリバケツの男」が唯一楽しめました。2013/04/30

アーちゃん

27
図書館本。読み始めると一気読みになる佐野さんの本。エッセイなのかフィクションなのかよくわからない作品集。ユーモアもありますがかなり毒もあり、不思議な読後感に包まれます。老いた母親の話は多分エッセイかなと思いますが、いずれにしろ大人の童話といった趣です。途中サワノヒトシさんが登場するのには驚きました。2017/01/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/822965
  • ご注意事項