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逆立ちする子供たち―角兵衛獅子の軽業を見る、聞く、読む

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  • サイズ A5判/ページ数 191p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784093860673
  • NDC分類 779.7
  • Cコード C0095

出版社内容情報

美空ひばり「越後獅子の唄」や大仏次郎「鞍馬天狗」、長唄「越後獅子」などで知られる子供たちのアクロバット芸能・角兵衛獅子。本書は彼らの貴重な絵画・版画・写真などの図像約100点を駆使し、超絶技巧を紙上で再現。その発生から終焉までを追う。

 美空ひばりの「越後獅子の歌」や、大仏次郎「鞍馬天狗」、長唄「越後獅子」などで広く全国にその名を知られた子供たちの芸能・角兵衛獅子。江戸時代の中ごろに生まれたといわれるこの全身を使ったアクロバット技芸は、後に軽業やサーカスに受け継がれ、明治に入ると海を越えてニューヨークやヨーロッパ公演も敢行、海外でも大評判をとる。本書は映画『独立愚連隊』『犬神家の一族』『八甲田山』などの美術監督でも知られる在野の研究者が7年の歳月をかけて渉猟した、江戸から昭和初期までの貴重な絵画・版画・写真などの図像資料およそ100点を駆使し、その超絶技巧を紙上で再現。あわせて角兵衛獅子の発生から終焉までを追う。

内容説明

江戸時代の中頃に生まれた子供たちによる門付けの大道芸は、全国を巡り歩き、その名を知られるようになる。幕末には曲芸団とともに海を渡り、外国でも大評判をとるが、明治の末には人気を失った。約100点の図版資料を駆使して、江戸中期から明治までを生きた「角兵衛獅子」の芸の姿を生き生きと再現し、その発生から終焉までを追う。

目次

「おもちゃ絵」に描かれた九十九人
角兵衛獅子の芸尽くし
角兵衛獅子の口上を聞く
晴れの芸「八つ枕」
逆立ちの姿態
角兵衛獅子の発生説
諸国を巡る獅子たち
絵画資料を見る聞く読む
江戸から明治へ
ニューヨークへ渡った梅吉と藤松〔ほか〕

著者等紹介

阿久根巌[アクネイワオ]
1925年、東京生まれ。東京高等工芸学校(現・千葉大学)卒業。東宝映画に入社後、美術監督として『独立愚連隊』『日本の一番長い日』『犬神家の一族』『八甲田山』『ビルマの竪琴』『蛍川』等を手がける一方、日本のサーカスの歴史研究を続ける。著者に、『サーカスの歴史―見世物小屋から近代サーカスへ』(西田書店、1977年)、『曲乗り渡世始末帖』(創樹社、1981年)、『サーカス誕生―曲馬団物語』(ありな書房、1988年)、『元祖・玉乗曲芸大一座―浅草の見世物』(ありな書房、1994年)
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