出版社内容情報
あの戦争とは何だったのか
1000万人もの若者が戦場に投入され、戦死者が230万人に達した歴史上、未曾有の悲劇。直接の体験を語ることができる人は少なくなり、日本人が戦争を考える機会は次第に失われている。
非業の死を遂げた兵士たちは、今も人々の記憶にとどまっているのか。その思いや無念は理解されているのか。
<私は個人の「体験」に耳を傾け続けた。それは、気の遠くなるような年月を経た出来事なのに、ご高齢とは思えない驚くべき詳細な記憶によって、私の目の前で次々と再現されていった。私は、その証言に触れながら、「人は二度死ぬ」という言葉を思い出していた。一度目は文字通りの「肉体の死」であり、二度目は人の心の中で生き続け、誰からも忘れ去られた時に、今度は「永遠の死を迎える」というものである。(中略)私は、彼らを「二度死なせる」ことはあってはならないと思う一人だ>(「はじめに」より)。
若者たちの壮烈な体験を「空」「陸」「海」の三部に分けて記録する「太平洋戦争 最後の証言」、刊行開始!
【編集担当からのおすすめ情報】
2011年は太平洋戦争開戦70周年、そして大正100年に当たります。太平洋戦争は大正生まれの若者の戦争でした。大正に生を受けた男子の15パーセントが戦争で命を落としました。生き残った青年たちはその後、がむしゃらに働き、奇跡の復興を成し遂げます。
平成の混迷が続く日本。先達の体験、言葉に学ぶものはきっと多いはずです。圧倒的なスケールで描き出す戦争ノンフィクションの決定版、語り継がれるべき物語がここにあります。
目次
第1章 運命の真珠湾
第2章 ミッドウエー痛恨の敗北
第3章 ガダルカナルの激闘
第4章 特攻第一号「敷島隊」指名の真実
第5章 重慶爆撃から特攻までの生き証人
第6章 桜花・神雷部隊の猛者たち
第7章 宇佐航空隊“全滅”の悲劇
第8章 二度生還した陸軍特攻隊員の回想
第9章 突入しても助かった白菊特攻隊員の奇跡
第10章 生き残った戦士の思い
著者等紹介
門田隆将[カドタリュウショウ]
1958(昭和33)年、高知県生まれ。中央大学法学部卒。雑誌メディアを中心に、政治、経済、司法、事件、歴史、スポーツなどの幅広いジャンルで活躍している。『この命、義に捧ぐ 台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡』(集英社)で第19回山本七平賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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lime@灯れ松明の火
Kasamatsu Yuya