太平洋戦争 最後の証言〈第1部〉零戦・特攻編

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太平洋戦争 最後の証言〈第1部〉零戦・特攻編

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  • サイズ B6判/ページ数 317p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093798235
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

出版社内容情報

あの戦争とは何だったのか

1000万人もの若者が戦場に投入され、戦死者が230万人に達した歴史上、未曾有の悲劇。直接の体験を語ることができる人は少なくなり、日本人が戦争を考える機会は次第に失われている。

非業の死を遂げた兵士たちは、今も人々の記憶にとどまっているのか。その思いや無念は理解されているのか。

<私は個人の「体験」に耳を傾け続けた。それは、気の遠くなるような年月を経た出来事なのに、ご高齢とは思えない驚くべき詳細な記憶によって、私の目の前で次々と再現されていった。私は、その証言に触れながら、「人は二度死ぬ」という言葉を思い出していた。一度目は文字通りの「肉体の死」であり、二度目は人の心の中で生き続け、誰からも忘れ去られた時に、今度は「永遠の死を迎える」というものである。(中略)私は、彼らを「二度死なせる」ことはあってはならないと思う一人だ>(「はじめに」より)。

若者たちの壮烈な体験を「空」「陸」「海」の三部に分けて記録する「太平洋戦争 最後の証言」、刊行開始!


【編集担当からのおすすめ情報】
2011年は太平洋戦争開戦70周年、そして大正100年に当たります。太平洋戦争は大正生まれの若者の戦争でした。大正に生を受けた男子の15パーセントが戦争で命を落としました。生き残った青年たちはその後、がむしゃらに働き、奇跡の復興を成し遂げます。

平成の混迷が続く日本。先達の体験、言葉に学ぶものはきっと多いはずです。圧倒的なスケールで描き出す戦争ノンフィクションの決定版、語り継がれるべき物語がここにあります。

目次

第1章 運命の真珠湾
第2章 ミッドウエー痛恨の敗北
第3章 ガダルカナルの激闘
第4章 特攻第一号「敷島隊」指名の真実
第5章 重慶爆撃から特攻までの生き証人
第6章 桜花・神雷部隊の猛者たち
第7章 宇佐航空隊“全滅”の悲劇
第8章 二度生還した陸軍特攻隊員の回想
第9章 突入しても助かった白菊特攻隊員の奇跡
第10章 生き残った戦士の思い

著者等紹介

門田隆将[カドタリュウショウ]
1958(昭和33)年、高知県生まれ。中央大学法学部卒。雑誌メディアを中心に、政治、経済、司法、事件、歴史、スポーツなどの幅広いジャンルで活躍している。『この命、義に捧ぐ 台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡』(集英社)で第19回山本七平賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ころりんぱ

47
体験者だけが語れる事が満載です。あの時、あの人がこんな事を言っていた。自分はこんな風に感じていた。全部が生の声で重みがあります。戦後70年、戦争で生き残った人の寿命も限界が近づいて来ています。語りたいことばかりではないでしょう、胸に秘めて逝った人も多いでしょう。特攻を日本人の強靭な精神なんて美化するのではなく、勝ち目のない戦争でも、止むに止まれず行くしかなかったのだという事がよくわかります。殺されたけど、きっと殺しもしたんだ。戦争は殺し合い。それを忘れちゃいけない。2015/06/11

やじ

21
一切の知識、先入観を排除し聞く事に徹し、話す側にも主観を挟まず、体験だけを語ってもらったとの事。この時代、空には飛行機が飛び交い、大人は志高く、日本人であることに誇りを持ち、子供達も必ず立派な大人になるのだと思っていたのだろう。明治、大正を引き継げず、骨抜きにされた日本人は平和平和と叫ぶだけ。戦争を知る方々が少なくなる中、本当に最後となるであろう証言を、丁寧に書きとめて下さった門田さんを心から尊敬します。特攻の前夜、戦友の目の前で、いいなずけの写真を見もせず蝋燭の火にかざす‥どんな物語も霞んでしまう。2014/10/20

かいゆう

20
『サイパン陥落で戦争終結を決断しておけば…』せめてそうしていればと思わずにいられません。訓練も充分に行われず、ただ突っ込むだけが目的の危険な機体に乗り込み、敵艦に辿り着く前に命を落としてしまう…。自分で飛べない『桜花』なんて、恐ろしくてたまらない。3部全て読みましたが、末端の兵士、末端の指揮官のとても貴重な本当の言葉を聞くことができました。2014/08/05

lime@灯れ松明の火

14
さすがは門田さん、とても読みやすい文章。なのに語られる内容が重すぎてなかなかページが進まない。桜花も橘花もひどい、特攻自体の発想がひどい。「(特攻を発案した)大西中将には死んでいただきます」と叫んだ母親の言葉が胸に突き刺さる。本当には皆一人も死にたい人はいなかったのだ、との言葉に深く頷き、自分だけが生き残ってしまった、との言葉に胸が締め付けられる。お願いだからそんな風に考えないで下さいと懇願したくなる。悪いのは軍部でしょう。以下伊東さんの文章より引用「・・・祖国が戦いに敗れようとする時に、若者が生命を→2013/09/16

Kasamatsu Yuya

10
自分も、戦争の事を知りたくて体験者である祖父母から当時の話を聞いたことがある。自分達世代は直接体験者から聞ける最後の世代として、自分の子供や将来孫たちにノンフィクションの話を伝えていかなければと思う。そういった意味で本書は、将来長きに渡って大切にされて欲しい。当時のリアルな話を知るという意味で、本書は大東亜戦争へのタイムマシーンのような存在であってほしい。作者のそういう思いに凄く共感した。本書を大切にしたいと思う。2013/09/20

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