出版社内容情報
夏目漱石、川端康成、山本周五郎、太宰治…文豪たちの創作意欲を刺激した旅寝の枕。全国各地に点在する名作を生み出した宿の数々。そんな21軒を訪れる、旅と宿の新しいガイドブックです。
旅寝の枕は作家の創作に刺激を与え、日常を離れた静寂の空間がペンを走らせるのか…数々の名作を生んだ部屋が今も残る、文士たちが、その書斎がわりに利用した定宿を、日本全国21軒訪ねた全く新しい形の旅の本です
内容説明
『サライ』特集「書斎は旅先にあり」が一冊に!山本周五郎『樅ノ木は残った』の修善寺・水口旅館、太宰治『人間失格』熱海・起雲閣など…、名作を生んだ宿が今も残る。文士の定宿に泊まる旅。
目次
田宮虎彦『銀心中』―藤三旅館
山本周五郎『樅ノ木は残った』―湯元不忘閣
尾崎紅葉『金色夜叉』―清琴楼
池波正太郎『渡辺崋山』―塵外郷・楽山荘
林芙美子『吹雪』―塵表閣本店
壺井栄『二十四の瞳』―塵表閣本店
川端康成『雪国』―高半
太宰治『人間失格』―起雲閣
舟橋聖一『雪夫人絵図』―起雲閣〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
山田太郎
15
特に泊まりたいと思うところもなし2012/04/02
nagatori(ちゅり)。
6
サラサラと読みました。サライだけに。…すみません、なんとなくダジャレです。宿に逗留しながら作家活動、ってちょっと憧れもあるんですが私には無理。文才云々以前に、すぐそこに良い湯と美味い料理とお酒がぶらさがってるのにそれらをそっちのけで執筆とか無理ー!…というのを、これを読んで思い知らされました(^^;岩手・鉛温泉の藤三旅館があったのが嬉しかったです。『銀心中』、読んでみようかな。2014/08/15
mustang
0
ふつう2002/03/15
三井寿里
0
タイトルの通り、有名作家たちに愛され、第二の書斎となって、名作が生まれた宿を集めた一冊。約二十年前の本なので、既に建て替えられたところもあるかもしれないけれど、一度泊まってみたい宿がいくつもありました。もちろん、そこで書かれた本を持って。2019/08/21