出版社内容情報
少しずつ見えなくなる恐怖と闘う勇気の物語
子どもだれだって暗やみがこわい。
でも、マファルダがこわいのは、目のなかにある暗やみだ。
真っ暗闇が訪れるまで、長くてもあと半年--。
ある日、9歳のマファルダは、少しずつ視力が失われる難病と診断される。
目が見えなくなるってどういうことだろう?
目隠しして歩いてみる。暗やみでも歩けるのかどうかを試してみたかったのだ。
暗やみでくらすようになったら、どうすれば色がわかるのだろう?
不安は、どんどんふくらんだ。
それから、マファルダは、やっておきたいことのリストを作り始めた。
少しずつ見えなくなっていく、失明の恐怖を、少女の一人称で語られる物語は、読む人の心を打つ。
作者自身の体験にもとづいた、生に対する痛いほどの愛情がこめられた、感動の物語。
【編集担当からのおすすめ情報】
デビュー作にもかかわらず、書き上げた後のフランクフルトブックフェアで24か国語に版権が売れた超話題作。子どもがかかる難病のひとつで、徐々に目が見えなくなっていく“スターガルト病”に、作者自身の実体験を元に、書き上げた渾身の作品。
内容説明
子どもはだれだって暗やみがこわい。でも、わたしがこわいのは、目のなかにある暗やみだ。目のなかに霧がかかる特別な病気にかかって、少しずつ暗やみが訪れる不安な毎日をすごしている。暗やみでくらすようになったら、どうすれば色がわかるのだろう?
著者等紹介
ペレッティ,パオラ[ペレッティ,パオラ] [Peretti,Paola]
1986年イタリア生まれ。大学では哲学と文学を専攻。15歳のときに、徐々に視力を失われていく難病「スターガルト病(若年性黄斑変性)」と診断される。現在は、病気の進行はとまっているものの、いつ視力を失うかわからないという不安は常につきまとう。目が見えるうちに物語を書きたいという夢を実現するために、ライティングスクールに通いはじめる。『桜の木の見える場所』で作家デビューを果たし、版権が25か国に売れる。現在ヴェローナに在住
関口英子[セキグチエイコ]
イタリア語翻訳家。児童書、小説、ノンフィクション、映画字幕など幅広い分野を手がける。『月を見つけたチャウラ ピランデッロ短篇集』(光文社古典新訳文庫)で、第一回須賀敦子翻訳賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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