小学館文庫<br> 人間交差点 〈11〉

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小学館文庫
人間交差点 〈11〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 312p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784091921215
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0179

出版社内容情報

川の流れに押し流される小舟のように、「運命」というに波に翻弄される人生。そこには、人と人とが出会うがゆえの、愛や憎しみ、喜びや悲しみがある。そんな人間模様を痛切に描き出した人間ドラマの傑作版。

▼第1話/廃線▼第2話/傷▼第3話/過去を持つ愛情▼第4話/踊り場▼第5話/鞄▼第6話/送り火▼第7話/二人の場所▼第8話/荒地の温もり▼第9話/売り娘▼第10話/堕ちる▼第11話/ツリ?●あらすじ/町井はボケた母を老人ホ?ムに預けている。母ひとり、子ひとりで育った彼は、小さい頃から母のことが大好きだった。その気持ちは今も変わらないと思う。だが、ボケた母と暮らすことは想像以上に大変なことだった。母をホ?ムに預けたことは仕方のないことだと割り切っているつもりなのだが、ただ、母がボケた原因のひとつの引き金を、自分が引いてしまったことが彼を悩ませていた(第4話)。▼8年間の修道院生活に別れをつげた女が函館の港を歩いている。8年前、恋に破れた彼女は、函館に向かう青函連絡船から海に飛び込もうとして乗組員に命を助けられていた。そして、このふたりは奇しくもまた、本州へと向かう青函連絡船の中で再会するのだった(第5話)。▼大文字焼きを見るために、毎年京都にやってくる伊東。だが、この時期、ここに訪れるのには、もうひとつのわけがあった。それは、20年前に自殺した親友を弔うためだ。そして今になってはじめて、伊東は友が自殺した真相を知る(第

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

零水亭

25
株の暴落で窮地に陥った40歳くらいの証券マンがクリスマスイブの夜、会社の前の休憩所でサンタに諭されて、別れかけた彼女と関係を修復しよう、人生に取り組み直そうと駆け出す「ツリー」が好きです。「おいで… 抱いておやり… 自分を抱きしめるようにこの娘を抱いておやり…… 」

とみやん📖

6
今回も複雑な人間心理を描いた作品が多かった。ゆえに、多くが読み終えてモヤモヤが残った。 そんな中で、毎度お馴染み松本探偵社が登場する「過去を持つ愛情」が何となく印象的であり、惹かれる作品だった。以前の作品とプロットが似ている、母子の愛情を描いた「踊り場」も安心感を覚える。独りの女から多大な影響を受けた建築家の話「売り娘」も好ましい作品。 しかし何と言っても、弘兼さんの巧くて味のあるペン運びが珠玉の作品群を引き立てていると思う。2023/06/28

kaikoma

2
郷愁を描いた作品が多いと感じました。少し偶然が過ぎる感じも有りますが、今はほぼ忘れ去られた感もある連絡船を舞台にした作品が好きでした。ワーカホリックが是認された時代を、どこか懐かしいと感じてしまうのも、実はある種の郷愁なのかも知れませんね。2023/03/02

小太郎

0
読了 2014/05/31

満月-ya

0
★★★☆☆2013/10/15

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