出版社内容情報
名手が描く異色のサイコ・ホラー
伝統ある女子高校・開校祭の前日、舞台「若草物語」ジョー役の光村深夜(ミヤ)が倒れてしまった! すると、彼女のもうひとつの人格・・・「シンヤ」が覚醒!! シンヤは「おもしれーもんを見せてやる」と、ある行動に出始める。一方、ミヤの異変に気がついた周囲は、その謎に迫ろうとするが?? 異色の学園サイコホラー表題作他、短編2編を収録。
西 炯子[ニシ ケイコ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kanata
6
深夜はシンヤだったりミヤだったりとにかく多重人格者で、死んだ兄がミヤを乗っ取ってるのだ。母は息子を忘れたかったわけではなく、そうしないと生きていけないから。西さんのブラックってこういう感じなのか。やるせない。短編は三姉妹の自分が自分がと我を前面に出す屋敷に男が一人迷い込んでしまったホラー。わあ、こわい。2017/10/29
ひかる
4
表題作はホラーですが、キャラの造形や表現はやっぱり西先生らしい作風だなあと思いました。同時収録されている「海辺の宝石」のコミカルだけど怖い感じが好みでした。2015/02/28
ぽけっとふくろう
0
少しサスペンスでした。2016/10/10
ハンギ
0
表題作はわりと良くある感じの少女マンガのように見えたけど、キャラクターの作りがすごいうまいなと感じた。キャラの造形と内面の間に隙がないように感じた。久しぶりのマンガだったからだろうか。娯楽作品かと思えば、人生に必要な事をちょっと出していたりして、なるほどなあと感心しました。それは僕の精神性が幼児っぽいからでしょうか、作中に出てくる四歳で死んだ兄が妹に取り付く、という荒唐無稽な話ですが、この近親的な愛憎は何かを表現しているとしか思えない。肉親への愛憎について久しぶりに考えさせられた作品でした。2015/10/03
栄吉
0
★☆☆☆☆ いつもの脱力を感じる様な話しでは無く…。2015/06/05