出版社内容情報
革命前夜、ひとりの男が覚醒する…！！
ギデオンとジョルジュ、幼い頃に袂をわかった親友。
「フランスという国を変えたい！」という思いは同じだが、
いまやギデオンは【国王ルイ16世の知遇も得る議員】、
かたやジョルジュは【王国転覆を企むテロリスト】という、
対立する立場になった。
国が貧窮し、ジョルジュの策略で王室への憎悪が民衆に充満する中、
ふたりの運命は、ルイ16世、王妃マリー・アントワネットなどを
巻き込んで激しく交叉する。
そしてついに、国の運命を大きく左右する男、ロベスピエールに変化が…！
【編集担当からのおすすめ情報】
【担当者おすすめ情報】
『医龍』、『幽麗塔』というヒット作によって知られる乃木坂太郎が、
その圧倒的画力と人間描写で挑む「新・フランス革命史」!
マリー・アントワネット、ルイ16世、ロベスピエールなど、歴史上の傑物たちが、まったく新しく、心踊るキャラクターで登場し対決します!!
乃木坂 太郎［ノギザカ タロウ］
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
眠る山猫屋
22
ロベス・ピエール惑乱。ルイ16世が清廉潔白で立派な人物であり、かつとてつもない父性の持ち主である事は判った。ジョルジュは父性を否定したいロベス・ピエールを操り加速させてゆく。彼の二面性が逆転したこれから、悪魔の祭りのような革命が始まる・・・。愚者たちが踊り狂うような革命・・・。2017/10/02
トラシショウ。
10
積読消化。国家転覆を謀るテロリストと化したジョルジュらの暗躍により、爆発寸前にまで膨れ上がっていく国民の感情を抑える為、政治学者ロベスピエールを国王ルイ16世に引き合わせようとするギデオン。しかし既に王宮の中にも、革命の萌芽がドス黒い徒花を咲かせようとしており･･･。かつての「父」からの手紙で高潔な政治学者の仮面を剥ぎ取られ、露わにされるロベスピエールの「本性」の描写が可笑しくも恐ろしい。当然の歴史の必然に思われたフランス革命が、如何に意図的に引き起こされていたのかが見えてくる(以下コメ欄に余談)。2017/01/01
しぇん
7
ルイ16世がかっこいいですが絶望的な時代の流れの前に、主人公と二人余りに無力で悲しいです。ロベスピエールもとうとう箍が外れてしまい国の暴走を加速しそうな流れに。しかし、この物語どこまでやるんでしょうか？2016/12/04
hannahhannah
5
表紙はルイ１６世だったのか。１巻読む前に見たときにどっかの悪役かと思ったわ。この作品のルイさんは人徳者で、懐も深い。ロベスピエールが変貌を遂げて来た。自らの変態性を政治思想に向ける。もう球戯場の誓いが出てきて展開が速い。アントワネットも家族愛は強い。乃木坂太郎の作品は浅ましさ、醜悪さ、生々しさも含めて人間を描ききる。2018/07/01
とにざぶろう
5
ロベスピエールww この、とてつもなくシリアスなんだけど、その中で強烈なキャラクターが登場して全部ギャグにしてしまう感じ。乃木坂太郎の作品は登場人物にみな二面性があって楽しい。2016/12/14
