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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
田中峰和
3
カムイの活躍が本格化してきた。抜忍として追われるが、今回は強敵でカムイも瀕死の重傷を負う。音弥は将軍の傷心をいやすため、大奥に潜入しわざと将軍を怒らせる。音弥の心遣いに気づいた将軍は心身ともに回復する。非人から将軍まで最下層から最上級の身分まで描く劇画は本作くらいで、白土三平の思想が十二分に描かれる。正助と草加竜之進の目指す四民平等こそ白土が理想とする社会。今回は正助から熊沢蕃山にその理想を語らせる。カムイと追忍の息の詰まるような戦いもあれば、社会改革のような真面目な話も込められ、いよいよ終盤に近付く。2021/01/20
kinoko-no
0
第2部はあまり読むスピードが進まないのだけど、この巻は久々に即座に読み終えた。カムイと巨鯉の関係になんとも言いようのない気持ちに。一歩間違えば、あのような姿になったともいえるし、鯉が身代わりになったともいえるし。でも、それだけじゃなく心打ち震えた場面。2011/09/28