出版社内容情報
次第に戦争へと傾斜していく昭和初期の京都を舞台に、ひたすら剣の道を極めんとする男・龍の破天荒な生き方を描く!!
▼第1話/赤い道▼第2話/両龍の道▼第3話/病床の法▼第4話/緑林の雄▼第5話/統一の志▼第6話/憂国▼第7話/一点張り▼第8話/嘆願▼第9話/6月の雪●主な登場人物/押小路龍(押小路男爵家の長男。父・一磨殺害の嫌疑をかけられ、国外逃亡を企てるも上海沖で遭難。なんとか一命を取り留め、現在は李龍と名乗る)、田鶴てい(押小路家の元・奉公人で、龍と恋に落ちる。日本を代表する人気女優となり、満州で龍との再会を経て結婚。長女を出産)、文龍(龍を兄のように慕う青年。小説家志望)●あらすじ/中国共産党の政治的中心・延安にやって来た文龍。そこでの生活にも慣れた頃、仲の良かった同志が反革命分子の疑いをかけられ、連行されるという事件が起きた。党に対して不安と戸惑いの気持ちが湧き上がっていたそんな折、図書室を訪れた文龍は、毛沢東主席の夫人・江青と出会う(第1話)。▼道士・哲健との試合で内臓を破壊されて以来、床に臥したままの龍。これを治療できるのは、秘薬の製法を修めた“無量観”の最高指導者・月潭老師のみとのことであった。そこで、熱心に看病をしてくれている道士・高藝に、龍はあることを頼むが…!?(第3話)●本巻の特徴/無量観での修行、そして決闘の末