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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くさてる
13
生きるか死ぬかという真剣な状況なので、いくらでもドラマチックに盛りあげることが出来る題材ですが、そこをあえて軽くかわして、不思議なユーモアが漂う雰囲気の作品にしているあたりが、とても面白い。ひとの死に正面から向き合った「雪山へ」がいちばん良かったです。単に悲しいとかいうレベルでなく、ああ、そういうことなんだと腑に落ちたから。ひとが突然消え去ってしまうこと、いつまでも受け入れられないこと、受け入れること、どちらにしてもその事実の重さは、ひとの人生にいつまでも大きな影を落とすことが、強く、響いてきた作品でした2014/10/23
還暦院erk
12
前から気になっていた作品集。一気読み。折々に再読したくなる味わい。萩尾望都先生は絵の説得力が本当に素晴らしい。「女の一生」で母子再会のシーン、母の幸薄そうな下り眉と驚いたような笑顔、飾り冠を付けた5歳児の可愛らしさ…この描写があってこそ、ベタな泣きどころとわかってても涙腺決壊。ところで、あぶな坂ホテルのオーナーっていつどんな経緯でここに至ったのだろう?それだけで一つの長編になりそうだけれど、読者が自由に想像できるというのもまたオツなものといったところかな?2018/07/01
neimu
12
大人の渋い童話2008/04/21
ツキノ
10
図書館本。おもしろい!引き込まれる。ストーリーが深い。2018/06/21
さりぃ
9
#あぶな坂HOTEL #萩尾望都 再読。なんとなく本棚からとった本。いつから持ってるのかも覚えていない。 「あぶな坂を越えたところにあたしは住んでいる」 こんな書き出しで始まるヨモツヒラサカにあるホテルの話。 ここを越えればあの世。戻ればこの世。 あ! これは中島みゆきのあぶな坂という歌の世界なのだと不意に気づいた。 そういえば由良さんはなんとなくみゆき嬢に似ている。 幻想的で優しい短編が4編。やっぱり萩尾望都は素晴らしい。2018/12/25