内容説明
本書は上杉鷹山が成し遂げた藩政改革を、その部分の解説だけではなく、膨大な史料・文献をもとに線でつなぎ、人物を中心に考えることを目的とした。米沢藩上杉家の興亡の中に、組織の可能性、人心の矛盾、理想と現実のギャップ、再建のキーポイントなど、今日のわれわれが活用しうる教訓を見いだそうとしたものである。
目次
第1章 沈みゆく過去の栄光
第2章 緩慢に没落する日々
第3章 理想と現実の狭間で
第4章 遠まわりする改革
第5章 永遠に歩む道
著者等紹介
加来耕三[カクコウゾウ]
1958年、大阪市生まれ。奈良大学文学部史学科を卒業。同大研究員を経て、歴史家・作家として“正しく評価されない人物・組織の復権”をテーマに、著作活動を行なっている。「歴史研究」編集委員
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