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内容説明
ギリシャの北東、エーゲ海に臨むアトスと呼ばれる半島では、20の僧院に2000人ほどの修道士が暮らしている。治外法権が認められた「修道士だけの国」だ。祈りによって神に近づく道を選んだ彼らの生き方は、われわれに多くのことを教えてくれる。
目次
第1章 聖なる山の男たち―「モノス=ひとり」としての生
第2章 欲望を棄てる快楽―人はパンのみで生くべきにあらず
第3章 金を持たずに生きる―修道院の経済学
第4章 電気のない暮らし―科学技術文明の功罪
第5章 バルカンのるつぼ―「祈り」は民族を超えられるか
終章 復活の祝祭―自己回復への道
著者等紹介
川又一英[カワマタカズヒデ]
1944年、東京生まれ。早稲田大学文学部露文科卒業。出版社勤務を経て、執筆活動に入る
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Takahide✈Yokohama
0
出だしは同著者の「聖山アトス」と共通しているが、こちらは終始アトス内の修道院の話で閉じているので、よりGWに行く際の参考になりました。2017/03/16
めっちー
0
アトス島には早いうちからカメラや電気等機械が取り入れられてたが、急速に文明社会が入り込んできて、近代化の危機に晒されている。何冊もキリスト教関連の本を読んでいるが、キリスト教はなかなか理解できないと改めて思う。2017/02/26
hechima1106
0
NC
Roti
0
2002年に書かれた30年にわたるギリシア、アトスの修道院群訪問の記録。以前に読んだものよりずいぶん情報がアップデートされていて、近年のアトスの世俗化の記述が新しい。世界中そうなのであるが、作者と同じくシーザーの末期のように「アトスまでもが!」と叫んでしまう。ガイドブックを見ると、今さらに10年の時を経て、より文明に浸食されたようだ。作者自身は正教徒であるのに本人はそれを記述せず、アトスで「キリスト教徒は本当にイエスの復活を信じているのか?」と問う。この解を作者は見つけないまま他界したのだろうか?2013/11/08
すず
0
なぜ家族や仕事を捨ててまでここに修行に来たのか、神と共に生きるとはどういうことなのか、修道士たちの内面に優しくも切り込んでいく一冊。2012/09/15