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左右の安全

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  • サイズ A5判/ページ数 123p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784087748826
  • NDC分類 911.56
  • Cコード C0092

内容説明

月もたまに、道に迷ってみたいと思う。『釣り上げては』『日本語ぽこりぽこり』の著者による、待望の新詩集。

目次

手紙
動物園が閉まるまで

グレードーム
懐具合
王子
意味
覚える森
鮭ブーツ
母校〔ほか〕

著者等紹介

ビナード,アーサー[ビナード,アーサー][Binard,Arthur]
1967年、米国ミシガン州生まれ。ニューヨーク州のコルゲート大学で英米文学を学び、卒業と同時に来日、日本語での詩作を始める。2001年に詩集『釣り上げては』(思潮社)で中原中也賞、2005年に『日本語ぽこりぽこり』(小学館)で講談社エッセイ賞、2007年には『ここが家だ―ベン・シャーンの第五福竜丸』(集英社)で日本絵本賞を受賞。青森放送と文化放送でラジオパーソナリティーもつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

140
ビナードさんの本は、これまでにエッセイ集を3冊読んだが、詩集は初めて。彼は詩人、俳人、歌人、エッセイストであり、それ以外にも平和問題への発言も多く、肩書きはいっそのこと「アーサー・ビナード」にすればいいのではないかとさえ思っていた。しかし、今回この詩集を読んで、彼はその本質においては詩人なのだとあらためて思った。魂において、表現において、詩人そのものなのだ。詩は日本語で書かれているが、アメリカ人だとかいうことではなく、真の意味でグローバルな詩だ。あるいは、表現上、時に日本語的な発想はあるかもしれないが。2014/06/27

lonesome

37
アーサービナードさんのことをなにで知ったのか、気になってさてどの本を読んでみようかと思って手にした詩集。なので日本に住むアメリカ出身の男の人という情報だけで人となりについては知らずに読んでみた最初の印象は真面目でソフトな好青年という感じの日常を切り取った言葉が並んでいたのにだんだん実はこの人は面白い人だと気付いた。まさに日常を綴っているからエッセイのようであるけれど、やっぱりこれは詩だ。なぜならば例えば表題作の「左右の安全」の話を現実でするかと考えたとき、これは詩だからこその表現だと思うのだ。2015/01/06

魚京童!

20
疲れていて、覚えていない。最後ばたばたの中でとりあえず読んだからなって写真撮っておいた3冊目。どんな本だったかな。覚えてない。なんかよさげな感じだったけど。結局2月とか忙しかった時に読んだとされる本はあんまり記憶にないんだよね。ただ過ぎ去った日々。その中で読んだ本なんて。しょせん、しょせんでございます。なんかなー。つまんねーなー。もう少しどうにかこうにかあるとおもうんだけどなー。世界に革新が走らないかなー。2019/04/07

遠い日

11
アーサー・ビナードさんの詩にベン・シャーン氏の装画。滑らかなことばの運びに、彼が見たものをわたしも目で追っていくような感覚に陥る。切り取られた風景から滲むもの。日常を生きる生きづらさ、あるいは日常のなかの気づき、人の心の定まらなさに改めて新しい空気を吹き込まれるような印象だ。2016/09/04

なま

10
★4.5 とても身近で懐かしく、安心できるような時もあれば、ドキリとさせる。束縛感がない自由な珠玉の言葉たちが紡がれる。あとがきを読むと、そんな素敵な詩の数々も迷っては練り直し、行の順番を入れ替えては元に戻しと磨き抜かれて読ませて頂いているのがわかる。つい、本に向かって正座して「ありがとう!」と言ってしまいたくなる。宝石の様な数々の詩の中に、癒しの力があるんだなぁ。英語の「バケツを蹴る」は、世界各国の言葉でなんでグローバル!アジア圏ではなんていうのだろう?というオマケの想像も掻き立てくれる。

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