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金毘羅

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  • サイズ B6判/ページ数 296p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784087747201
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

戦後の精神世界を痛快に批判した問題作。奇想あふれる、ぶっちぎりの「金毘羅」一代記。時代が笙野頼子に追いついた。臨界を超えた現代文学の到達点。二十一世紀世界文学の誕生。

著者等紹介

笙野頼子[ショウノヨリコ]
1956年、三重県生まれ。立命館大学法学部卒業。’81年、「極楽」で群像新人文学賞、’91年、「なにもしてない」で野間文芸新人賞、’94年、「二百回忌」で三島由紀夫賞、「タイムスリップ・コンビナート」で芥川賞、’01年、『幽界森娘異聞』で泉鏡花文学賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Roy

14
★★★★★ 第16回伊藤整文学賞 迫力が凄い。勢い良く流れ出る文字文字文字。最初の一行目なんて、それだけで引き込まれてしまう。とにかく圧倒される精神世界。2008/10/29

るか

13
★★☆☆☆「なんべん言ったら判るんだよ。私は御山様の子。」この世が生き辛いのは、自分が金毘羅だから。と語る女の生い立ち、家族関係を怒号の勢いで聞かされている感じ。かなりしんどい。恐らく半分も理解できなかったが迫力には圧倒された。作者の脳内はどうなっているのだろう…。2016/01/14

ミツ

7
「我は神、我は幸い、その名は金毘羅、我執をも叶える、鰐と翼の神。」 自らを金毘羅と称す私の一代記かつ国家、家族といった共同体に否を突き付け極私の祈りに権力へのカウンターと自由を見出す記録。 単なる私小説に留まらず記紀神話の現実とも妄想ともつかない蘊蓄、ラウ゛クラフトばりの幻想ホラー描写、饒舌体で語られる皮肉と哄笑の言葉の奔流に只々圧倒されるばかり。 真摯に自己を見つめ血肉のように選び出された言葉によって紡がれたこの物語に心を動かさずにはいられなかった。 境界領域の作家、笙野頼子の集大成といえる傑作2010/01/11

Miss.W.Shadow

5
なんだ私も金毘羅だったのか2010/11/06

hoiminsakura

4
途中までは興味半分で読めていたのだが、やがてついていくのがやっとになり、一人称の主人公に興味を失ったら読むのが苦痛になってしまった。編集者に拒否され続け、担当が変わったら回りだしたが前担当者がエラくなって戻ってきた下りは印象に残った。本題とはあまり関係ないが、闘う作家たちはあくまでも闘いそのエネルギーは尊敬しています。編集者ってねー。2022/08/17

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