内容説明
処女作以降の軌跡をノーベル賞作家自身が語る『大江健三郎の文学』。「新体詩抄」の登場から「詩のボクシング」まで、近・現代詩をたどる『昭和の詩』。朝鮮戦争の衝撃、高度経済成長、9・11まで、時代の転換期と作家たち…『戦後の日米関係と日本文学』。中上健次を中心に未来の文学へ向けて総括する『昭和から平成へ』。日本文学の知性を総結集して昭和を読み解く。
目次
第23章 大江健三郎の文学―作家前夜から『取り替え子』まで(大江健三郎;井上ひさし;小森陽一)(『取り替え子』の祈り;『死者の奢り』の指示代名詞 ほか)
第24章 昭和の詩―日本語のリズム(大岡信;谷川俊太郎;井上ひさし;小森陽一)(宮沢賢治と『雨ニモマケズ』;『新体詩抄』と詩の歴史 ほか)
第25章 戦後の日米関係と日本文学―朝鮮戦争から九・一一まで(小田実;古井由吉;井上ひさし;小森陽一)(朝鮮戦争の衝撃;戦争は儲かる ほか)
第26章 昭和から平成へ―中上健次を中心に(高橋源一郎;島田雅彦;井上ひさし;小森陽一)(肉体労働の感覚;ひとり文壇、批評家の読解 ほか)
著者等紹介
井上ひさし[イノウエヒサシ]
1934年11月17日山形生。小説家・劇作家
小森陽一[コモリヨウイチ]
1953年5月14日東京生。評論家
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感想・レビュー
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佐島楓
66
大変面白かったしためになった。絶版本なので時間はかかるだろうが、全巻手に入れたいところ。それだけの価値はじゅうぶんにある。2018/01/07
猫またぎ
5
第23章 大江健三郎の文学――作家前夜から『取り替え子(チェンジリング)』まで――/大江健三郎 第24章 昭和の詩――日本語のリズム――/大岡信 谷川俊太郎 第25章 戦後の日米関係と日本文学――朝鮮戦争から九・一一まで――/小田実 古井由吉 第26章 昭和から平成へ――中上健次を中心に――/高橋源一郎 島田雅彦 このシリーズ、おもしろすぎる、勉強になりすぎる。2023/08/13