内容説明
並河敬造のポリクイ菌、袁孫の不乾筆、藤田博士のエンゼル・キャット、ケルスニックのIPP研究所、白川博士のミエートリノetc.、人類のあくなき探求心が生み出す大発明の数々を描く、小説集。
著者等紹介
清水義範[シミズヨシノリ]
1947年名古屋生まれ。愛知教育大卒。81年『昭和御前試合』でデビュー。88年『国語入試問題必勝法』で吉川英治文学新人賞を受賞。『蕎麦ときしめん』『永遠のジャック&ベティ』でパスティッシュ文学の第一人者となる
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感想・レビュー
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Tadashi_N
19
パスティーシュではなく短編不条理SF作品集。2021/10/30
ごー
5
発明を主題にした短編集。「文明崩壊の日」(あるものを分解する細菌の話)、「袁孫の発明」(中国の発明家の話)、「鼎談 日本遺跡考古学の世界」(日本は一度沈没し、浮上した。沈没が一万年前なのに日本語が失われていないのはすごい!)、「野良愛慕異聞」(ロボット犬の話)、他五編。どれもとても私の好みに合っていて、電子書籍で出たら是非購入したい。けんちん汁の残りにドライアイスを入れてムードを演出、という記述が忘れられない。2016/02/07
tetsu
5
★3 マッドサイエンティストをテーマにしたユーモア短編集。 半透明人間、日本遺跡考古学の世界など、清水義範らしい面白さはあるものの、やはり「国語入試問題必勝法」のインパクトにはおよばず。 「日本語の乱れ」は読んでみたい本。2014/04/14
聖月
2
〇発明に関する短編集。全体としては、星新一のショートショートテイスト。面白さも、全編星新一程度に保証されているお手軽短編集である。逆に、清水義範に清水義範的なオカシミを求めている読者(評者がそうだが)は、物足りない感もあるだろう2008/06/26
そうたそ
1
★★★☆☆