内容説明
10歳の沙江子を襲った性の暴力。性は愛しあうためにあるのなら、なぜそれが暴と共に襲いかかるのか。思春期を迎えても、彼女には愛と性の接点が見出せない。愛されたい、でも支配されたくない。“植物の性”を夢見る孤独な心は癒されるのか。すばる文学賞受賞の著者が描く、性と愛の世界。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えんどうまめ
8
古本屋でタイトルが気になり買ってしまいました。内容そのものはとても重たいですが、深く考えされられる何かがあったと思います。本の中に出てくるワードだけ見ればすごいことになってしまいますが、真剣に考えながら読みこんでいました。好き嫌いがはっきり出そうな本ですね。2016/09/19
若作りのオバちゃん
2
これは…。うーっヤダやだ!読まなきゃよかった。ただただ滅入るばかり。ショッキングすぎて冷静に大人な感想は書けない。でも翻訳に定評ある松本氏ですので文章は端麗。2014/05/15
やまゆ
1
悲しくせつない性の物語。幼い頃受けた性の傷は、心にも深い傷を刻む。どんなに本を読んでも理解はできず、大人になっても動物的本能は受け入れられない。被害者の視点で語られるけど、実は加害者の中にも苦しみが…。いろいろ考えさせられます。2011/04/06
ぺぽろ
0
こういう話は苦手。不快感がこみ上げる。話しの内容を忘れてしまいたい。