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  • サイズ B6判/ページ数 322p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087713220
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

名作『MOMENT』から7年。待望の姉妹編。
29歳の森野は、11年前に亡くなった両親の跡を継ぎ、寂れた商店街の片隅で葬儀屋を営んでいる。そんな彼女のもとに、仕事で関わった「死者」を媒介にした、数々の不思議な話が持ち込まれてくる…。

内容説明

言えたはずの言葉が胸の中に積もっている。聞けたはずの言葉をいつも虚空に探している。30万人の心に沁みた『MOMENT』から7年。ほんとうに大切なものは、いつも側にあると気づいた。待望の書き下ろし小説。

著者等紹介

本多孝好[ホンダタカヨシ]
1971年3月8日、東京都生まれ。慶応義塾大学卒業。94年、「眠りの海」にて第16回小説推理新人賞受賞。99年、受賞作を収録した短編集『MISSING』にて単行本デビュー。「このミステリーがすごい!2000年版」でトップ10入りするなど高い評価を得て一躍脚光を浴びる。2000年、初めての長編『ALONE TOGETHER』を刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おしゃべりメガネ

196
前作『MOMENT』の続編で、およそ5年ぶりとなる再読で、前作は文房具屋の息子「神田」君が主人公でしたが、今作は幼馴染みの「森野」にスポットをあてた連作集です。「森野」のツンデレとはちょっと違うクールなキャラがインパクトを残した前作でしたが、今作では色々と無理難題?を解決する探偵ばりの活躍なので、クールさは幾分控えめです。正直、あのクールさが好きなのに、そのクールさがあまり発揮されていなかったのがちょっと残念でした。お互いに想いをよせあう「神田」との少ない電話でのやりとりが、淡く切なく、愛しかったです。2017/02/04

扉のこちら側

170
初読。昨今流行りの人が死なないミステリ、ではなく。葬儀屋が主人公の、死者にまつわるミステリ。生と死と、過去と未来が調和したよい作品だった。2012/11/08

くろり - しろくろりちよ

168
MOMENTOから7年後。葬儀屋・森野の目線から語られる物語。ぶっきらぼうで淡々と仕事を続ける一人の女性、森野。森野の恋。生き方。のしかかる思い。ミステリとも恋愛小説とも読める物語。基本葬儀屋の話は好きだし、じりじりする純愛も好きだから、なかなか楽しくは読めた。でも、前作MOMENTOは超えられない。 2011/01/20

財布にジャック

138
大好きだった「MOMENT」の続編だったので、読んでしまうのが惜しまれてずっと積読したままでした。前作にも登場した葬儀屋の森野さんが主人公で、これがまたしみじみとしたいい話でした。死を題材にしているってことを忘れてしまうぐらい自然に入り込めます。中でも「想い人」が特に好きです!あんな中学生いないだろうなぁ・・・でも、本当に素敵なお話です。そして、エピローグのラストでもう大満足でした。2010/11/09

がらは℃

128
人の死は最後ではないんだなあ。だからこそ残った人達がちゃんと弔う事で未来を作って行かなければならないんだなあ。弔ってもらえる人と出会えることは幸運であり、誰もが望んでいること。たとえ叶わなかったとしても森野や神田みたいな人がいるはずだから心配はしなくてもいいんだ。それにしても優しい物語だった。2010/05/16

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